【酪農】転職して良かったこと①四季を感じられる

酪農

酪農カテゴリーの前回までは、就農間もない頃に苦労したことを主に書いてきました。

ですが、酪農は大変そうだという面ばかりを強調したいわけではもちろんありません。良い面もたくさんあります。

なので、今回からは就農してよかったと思える点を複数回に渡って挙げていきます

こうした方向けの記事です
  • 酪農の仕事に興味のある方
  • 酪農家の日常に興味のある方
  • これから酪農業で働く方

こうした方々の参考になれば幸いです。

酪農の良い面・大変な面、両面(あくまで私の主観ですが)を知った上で各々の酪農観を育んでいただけると嬉しいですね。

初回は「四季を感じられる」という点です。

酪農業では四季を感じることができる

牧場で仕事をする場合、基本的に牛舎内外で作業をすることになります。

経営内容によっては、牧草地での作業もあるでしょう。

1.気温

ほとんどの場面で、エアコンなど空調のない環境で仕事をすることになります。すると当然ですが、春秋は快適で、夏は非常に暑く、冬は非常に寒いという環境にさらされることになります。

否が応でも気温を通して四季を感じざるを得ないということです。

気温を通して四季を感じる。当たり前じゃないかと思われるかもしれません。

しかし、以前の私のようにオフィスワークが主だと決して当たり前ではなかったんですね。通勤時に暑い寒いを感じることはあれど、オフィスで働いている最中はずっと空調が効いています。

そこで朝から夜まで働き、暗くなった頃に家に帰るという生活を繰り返していると、正直四季を感じられる場面は非常に少なかったです。

たかが気温、されど気温です。

2.日の出と日没

酪農の朝は早いです。そして夜は遅いです。

私の牧場では朝6時に始業し、夜仕事を終えるのが20時です。すると、日の出の時間と日没の時間に牧場で作業をしているということが一年を通して多いわけです。

夏はもう陽が出た状態で仕事が始まりますが、冬は真っ暗な中仕事が始まり、仕事中に日の出を見ます

そして、夏は陽が沈むのがとても遅いのですが、冬は非常に早く陽が沈み外が真っ暗になった中で仕事をします。

日の出、日没のタイミングが少しずつ変化することを日々見ることで、季節の移ろいを感じることになります。

3.牛舎周辺や牧草地の景観

この点が最も四季を感じられますし、自然の美しさにも思いを馳せられますね。

具体的には、四季折々の草花、小さな生物が見られるということです。草花といっても多くは雑草ですし、小さな生物というのも昆虫だったりただの害虫だったりはします。

ですが、それが侮れないんですね。

大体の牧場の周りは自然豊かです。牧場の敷地内にも年中様々な雑草が生えてきたり、昆虫や害虫などが現れます。

牧場の景観から垣間見える四季

<冬>

多くの植物が枯れて土が見えたりしています。昆虫などもほとんど見かけません。

<春>

名前のわからない小さな花をつける植物やタンポポ、菜の花などが自生してきます。黄色、水色、紫色などの花を見られるようになります。ただの雑草でさえ濃い緑で土の斜面を覆ったりすると、それはそれで春を感じられる景色だったりします。ダンゴムシやミツバチ、チョウチョなども見られるようになります。菜の花が群生したあたりをチョウチョが飛んでいるのを見るとそれだけでささやかな幸福を感じられます

<夏>

この頃になると、もはや雑草が大きくなり過ぎています。牛舎内に蔓状の植物が伸びて入ってきてしまったり、日常作業の邪魔になってしまうことが多いです。良くも悪くも植物、自然のエネルギーを感じます。この時期は虫も多いです。蜂や蚊、ハエ、チョウチョ、夜になるとコウモリなど一年で最も多様な野生の生き物に遭遇することになります。もちろん良し悪しがあります。ハエや蚊などは実害がありますからね。

<秋>

牧場ですから紅葉を見られるといったことはありません。夏に猛威を振るった雑草がその勢いを失って枯れ始めるのを見ると秋だなあと感じます。トンボなどが夕暮れに飛んでいると郷愁すら感じられる時期ですね。

4.牛の体調

牛の体調も季節によって大きく変わります

特に夏は牛が許容できる気温を大幅に上回るので、丁寧なケアが必要ということで、実務的に重要な季節です。呼吸が速くなりゼエゼエしますし、乳量もかなり落ちます。

それが秋に移っていくと牛の体調も落ち着いてきます。

そして冬になり、牛がみんなでエサを食べながら白い息を吐いているのを見ると「これぞ牧場の冬の景観」という感があります。私はこの光景がとても好きです。

雑感

酪農では1日の仕事の中で屋内と屋外を行き来することが頻繁にありますし、屋外作業自体も多いです。当然、そこで四季は感じます。ですがそれだけではありません。

酪農と四季は作業上も密接な関係にあります。季節に応じた作業があったり、季節に応じた牛の管理方法があります

好むと好まざるとに関係なく、酪農で働くということは四季を肌で感じることになります。私自身は、酪農のこの面が非常に好きです。

サラリーマンであった頃、ビルの中でパソコン作業を一日中続けるという働き方に漠然とした違和感を覚えていました。人間としてこの姿は果たして自然なのだろうかと。

そしてそこからさらに過去に遡った学生時代。首都圏で生活をしていましたが、ビルなどの建物が密集し、自然を全く感じられない都会というものに不自然さを感じていました。

そもそも植物を目にする機会が非常に少なかったです。公園などには草花が生えていましたが、それすらも人の手によって植えられたものであり、目に映る全てに人為を感じていました。

地方の田舎育ちの私ですから、都市部の自然環境の少なさに過敏であった故の感想だとは思います。

学生時代、サラリーマン時代にこうした感想を持っていましたから、酪農業で働くようになって直に四季を感じられるようになったというのは私にとって大変大きな喜びでした。 あなたはどう思われるでしょう。

↓酪農業に転職された方が描いたマンガです。酪農の日常が分かりやすく、リアルに描かれています。酪農ってどんな感じなんだろうというイメージはかなり具体的に持てるようになります。私は就農後に読みましたが、共感できること、酪農あるあるがたくさんで面白かったですね。

↓実際に酪農を仕事にする方向けの教科書的本です。私も酪農の基礎知識はこの本で学びました。

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