【酪農】業界動向や私の労働状態(定点観測/2023年1月)

酪農
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2022年5月に始めた酪農ジャンルに関する定点観測記事となります。

定点観測記事を始めた趣旨は次のとおりです。

酪農業は多くの方々からは遠い存在です。

一方で、一定数ですが遠いところから酪農に興味を持たれている方もいます。仕事としての酪農に興味がある方や牛乳や牛肉の消費者さんですね。

ですが、その興味関心に十分に応答できている情報媒体はそれほど多くないというのが私の印象です。

なのでこの記事では、

  • 一酪農家から見た現在の酪農業界動向
  • 私の労働状態考えていること(酪農業で実際に働いている人間の一事例として)

について簡単に記していきます。

いずれも酪農を仕事とする一個人の私見ですが、酪農に興味を持たれている方に対して現場の声・温度感を届けるという意味で何か参考になればうれしいです。

酪農業界動向

景況感

2022年から始まった苦しいトレンドが変わらず、非常に悪いです。

ポイントは変わらず、

  • 費用の増加幅に対して乳価が僅かしか上がらず、損益が大幅に悪化
  • 損益悪化の主因は、円安、飼料高、燃料費高、資材・機材の単価上昇、など
  • 生乳の需給が緩和したことで、減産圧力が生じている

あたりです。

経営の悪化を受けて廃業する酪農家が出てきていますが、これに付随した問題が最近浮上してきています。

酪農関連団体の運営の問題です。具体的には、

  • 農協、都道府県酪農協など
    • 酪農家から生乳を集め、酪農家に代わり乳業メーカーへの販売を担ってくれている
    • 酪農家や生乳生産量の減少を受け、手数料収入が減って組織の持続可能性が懸念され始めている
  • ヘルパー組合
    • 地域の牧場へ酪農ヘルパーを派遣し、酪農家に代わってその日の牧場仕事を担うことで、特に家族経営の酪農家の休日確保を可能にしている
    • 酪農家減少により派遣先が限られてきたことで、手数料収入の減少や人員の余剰が問題となりつつある

などです。当然、地域差はあります。

統計データからざっくりと業界を取り巻く環境を見る

出典:独立行政法人農畜産業振興機構のホームページより

上の図は、生乳生産量の推移です。

赤線の令和4年は2022年8月頃から前年を下回っています。ロシア・ウクライナ問題や円安による実際的影響が出始めた頃という印象です。

出典:独立行政法人農畜産業振興機構のホームページより

上の図は、配合飼料の価格動向についてのものです。

2021年も前年比でかなりの上昇率となっています。ところが、2022年はその2021年の価格からさらに上昇率が加速して上がっています。

生乳生産量と配合飼料価格について見ただけですが、今の酪農業界の状況を象徴するものだと思います。

業界が抱えている最近の課題やトピック

  1. 業界をあげた減産に向け、乳用牛を減らした牧場などへ行政の支援が始まっている
  2. 生乳の需給緩和を受けて、減産圧力が生じている
  3. 外国人技能実習生はこれまでベトナムの人々が中心的であったが、その募集が難しくなってきている。要因は、円安や日本経済の低成長を受け、日本へ来ることの相対的魅力が下がっていること。
  4. 今後の外国人技能実習生の受け入れ確保については、インドネシア、カンボジア、ミャンマーといった国が注目されている。
  5. 酪農家の相次ぐ廃業を受けて、(手数料や利用者が減ったことで)酪農協や酪農ヘルパーなどの組織再編が迫られている

業界が抱えている慢性的課題

  1. 飼料の海外依存度が高く、飼料価格に経営が大きく左右される
  2. 需給調整が難しく、増産要請や減産圧力のサイクルにのまれる傾向
  3. 慢性的な人手不足
  4. 日本の低成長による相対的魅力度の低下から、外国人技能実習生を年々受け入れづらくなっている
  5. 人材の定着率が悪い
  6. 価格決定権に乏しく販売力が弱い

私の労働・考えていること

個人的に最近気になっていること

  • 自農場の人員が減ったことで、労働負荷が高まっていること。
    • 大きな組織でない場合、人員が一人減っただけでも、残る人員にかかる負担が大きく高まることを実感
  • AmazonのオーディオブックサービスであるAudibleを使い始めたことで、毎日の作業時間を有意義に過ごせるようになった(気がする)
  • 酪農業界を構成する組織体(酪農家、農協、行政など)が旧態依然としたままだという声は以前からあったし、私もそのように感じているが、業界を取り巻く環境が相当に厳しくなってきたことでいよいよ変わっていかざるを得ないのではないかと感じていること。
    • 良し悪しの判断は抜きにして、酪農業界に限らず人や組織は必要に迫られない限り、なかなか変わらないのかなという思いを強くしている

作業中に聴いている音声コンテンツ

  • Podcast
    • a scope~資本主義の未来編~
    • よっしーのワクワク天職ゼミ
    • 超相対性理論
    • COTEN RADIO
  • Voicy
    • たぱぞう投資大学mini(たぱぞう)
  • Amazon Audible
    • 『武器になる哲学』山口周
    • 『現代思想入門』千葉雅也
    • 『スクラップ・アンド・ビルド』羽田圭介
    • 『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬
    • 『ABC殺人事件』アガサ・クリスティー
    • 『蒲団』田山花袋
    • 『人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵
    • 『知識を操る読書術』メンタリストDaiGo
    • 『心の対話 25のルール』伊藤守
    • 『眠れなくなるほど面白い 図解 神道』渋谷申博
    • 他 多数

以前は、作業中はPodcastを聴くことが中心でした。しかし、2022年11月にAmazon Audibleを利用するようになってからは専らAmazon Audibleばかり聴いています。

この2カ月弱だけでも聴いた本は数十冊。紙の本を読むよりも知識の定着率は落ちる気がするものの、それを上回って余りあるメリットがあります。

単調な作業時間を何とか意味あるものにしたいと数年間あれこれ試してきましたが、今のところオーディオブックを聴くというのが一番しっくりきています。

別の記事で強くおすすめしているほどに、そのサービスのありがたさを痛感しています。

今月の下旬に2ヶ月の無料期間が終了してしまうのですが、有料になっても継続するか、とりあえずオーディオブックサービスとしてもう一つ有名な「オーディオブック配信サービス – audiobook.jp」を試してみようかと考えています。

最後に

2023年1月現在の所感としては以上です。

今回の記事が酪農後継予定者、酪農業界で働いてみたい人、消費者として酪農に興味のある人、そのような方々の参考に少しでもなればうれしいです。

引き続き、不定期に(できたら月1回程度)定点観測記事を書いていきます。

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前回の定点観測記事です

酪農に興味がある人、酪農業で実際に働いている人など対象者別におすすめの本を紹介しています

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