石川県の「奥能登の白菊」(純米吟醸)を飲んだので、その感想などを書いていきます。
初めに簡単な感想をまとめておくと、
- 濃醇と淡麗のちょうど中間・やや甘口
- 香りは穏やかだが、ほんのりとした米の甘さが特徴的
- 北陸では珍しい甘口かつ香り穏やかな上品な日本酒が飲みたいという人におすすめ
でした。
基本情報(奥能登の白菊・純米吟醸)
読み方 | おくのとのしらぎく |
都道府県 | 石川県 |
製造者 | 株式会社白藤酒造店 |
内容量 | 720ml |
製造年月 | 2022年11月 |
精米歩合 | 55% |
アルコール分 | 16度 |
原料米品種 | 五百万石64%、山田錦36% |
使用酵母 | 表記なし |
日本酒度 | 表記なし |
酸度 | 表記なし |
アミノ酸度 | 表記なし |
その他 | 特になし |
口コミサイトでの評価(奥能登の白菊)
日本酒の口コミサイトであるSAKETIMEでの評価(本稿作成時点)を参考に載せておきます。
点数 (5.00点満点) | 4.01 |
全国ランキング | ーーー |
石川県ランキング | 6位 |
4.01点となかなかの高評価を得ながら、全国ランキングには登場せず、石川県ランキングで6位という評価です。
「石川県の代表銘柄群の陰に隠れている、実力派の銘柄」といえますね
*全国にはおよそ1.5万銘柄が存在するとされています(諸説あるようです)
購入方法と購入価格(奥能登の白菊・純米吟醸)
- 【購入方法】遠方の酒屋さん
- 【購入価格】2,200円(税込)
入手困難度・レア度(奥能登の白菊・純米吟醸)
店頭で見かけることがたまにあり、楽天やAmazonで探せば通常価格で購入可能なので、「やや珍しい」ですね。
- 普通:スーパーやチェーン店の酒屋さんで買える
- やや珍しい:店頭で見かけることは少ないが、Amazonなどで普通に買える
- かなり珍しい:こだわりの強い酒屋さんで買える、Amazonなどで高めの値段で買える
- ものすごく珍しい:店頭で見かけることはほぼない、Amazonなどでプレミア価格がついている
味わいチャート(奥能登の白菊・純米吟醸)
※私の主観で各銘柄ごとに作成しているオリジナルのチャートです
感想(奥能登の白菊・純米吟醸)
- 印象 ➡ 和菓子を想起させる
- イメージの近い銘柄 ➡ にいだしぜんしゅ(福島県)
<コメント>
石川県の「奥能登の白菊」です。
石川県の高評価銘柄としてうっすらと記憶にあった銘柄ですが、出先の酒屋さんにて見つけ、購入してみました。
酒屋さん曰く「石川県の銘柄では珍しく甘口で、人気も上々だよ」とのこと。
さて、ザックリと飲んだ感想をまとめると、
- やや甘口
- 淡麗と濃醇のちょうど中間ぐらい
- アルコール分16度にもかかわらずやや軽い
- 後からくる酸味の強さが印象的
- 香り穏やか
- とろみあり
ということになります。
ラベルにある通り、和三盆のような上品な甘さを感じます
味わいについての予備知識をほぼ持たずに飲みました。
第一印象は「珍しいタイプの甘口」です。
どういうことかというと、甘口の銘柄は香りもある程度しっかりと感じる銘柄が近年のトレンドもあってか多いのですが、本酒は甘口でありながら香りは非常に穏やかなのです。
甘口好きの私ですが、あまりこういう味わいの銘柄には出会ったことがありませんでした。強いていえば、福島の銘柄「にいだしぜんしゅ」が香り穏やか・甘め・とろみありという特徴で共通点があるでしょうか。
おいしいかおいしくないかといえば、おいしいです。
尖ったくせもなく、和三盆のようなほんのりとした甘さが感じられる味わいで、和菓子を思い起こさせます。アルコール分16度なのですが、飲み口は軽めで、スルスルと飲むことができます。
また、甘口ではありながら、口に含んで後半に酸味を感じて引き締まるので、甘さ一辺倒というわけでもありません。甘さがやや目立つ分、食中酒というよりは、単体でデザートの和菓子のように楽しむ日本酒でしょうか。
北陸の日本酒にしては珍しく甘く、印象的でしたね。
なお、日頃お酒が苦手で飲まないという人が一口飲んでくれましたが、「この日本酒は甘くて優しい味だから、お酒が苦手でもおいしい」とのことでした。
おすすめできる人(奥能登の白菊・純米吟醸)
「北陸では珍しい甘口かつ香り穏やかな上品な日本酒」が飲みたいという人におすすめです。
- いつもの晩酌向き(コスパ重視)
- いつもの晩酌向き
- 自分へのご褒美として
- 変わり種が飲みたい時に
- 大切な人への贈り物として
蔵や銘柄についての情報
銘柄やそれを製造する蔵のことを少しでも知ると、より深く日本酒を楽しむことができます。
白藤酒造店のホームページから特徴などをピックアップしました。
- 石川県・輪島市に所在
- 18世紀初頭に廻船問屋として創業、19世紀中頃(江戸末期)に酒造りを始める
- 酒の味わいは穏やかでやわらかく、米の旨みが甘みとして感じられる癒し系
- 2007年に震度6強の能登半島地震で甚大な被害を受けるも、同年には一部を残して新築し、再出発
- 少量生産
- 2017年にはANAの国際線ファーストクラス提供酒にも選ばれるなど味わいに定評あり
- 2018年に3つの鑑評会(酒類鑑評会、全米日本酒歓評会、ブリュッセル国際コンクール)で受賞
購入方法やおすすめの日本酒通販サイト
↓奥能登の白菊 の純米吟醸(通常購入)はこちら
↓奥能登の白菊 と似た印象の銘柄として「にいだしぜんしゅ」です。こちらも香り穏やか・甘め・とろみありという特徴の銘柄です。奥能登の白菊・純米吟醸が好きな方ならきっと気に入ると思います。
↓ふるさと納税でお勧めの日本酒を甘口やコスパなどの部門別にランキングで紹介しています。
↓おすすめの日本酒通販サイトはこちらにまとめています。日本酒や酒器(おちょこやワイングラス)の購入に便利なサイト、日本酒やおつまみのサブスクを紹介しています。