株式投資歴6年目で初めての損切りを経験しました。AT&T株です。
米国高配当株の1つであるAT&Tのスピンオフ関係で、一般口座絡みの確定申告の手間を避けるためです。
これまでは損失の確定を嫌い、長期保有の意思はないが含み損になった銘柄は塩漬けするスタイルをとってきました。株価が回復するまではのんびり配当金をもらい続け、多少の含み益になったタイミングで売却するという流れです。過去の具体例は、日本郵政、みずほ銀行、三菱UFJ銀行や丸紅などです。
AT&Tに投資していた経緯

経済的自立を目標に米国高配当株投資を始めた頃、右も左もよく分からないままにAT&T株を少量購入しました。
理由は、
- 高配当(当時の配当利回りはうろ覚えですが7%台)
- 比較的長期の連続増配株
だったことです。
購入当時から、財務や業績を一部問題視する向きがあったことは承知していました。しかし、連続増配歴が比較的長かったため、「過去の実績があるからまあ大丈夫なんだろう」と楽観していました。
結果、大丈夫じゃなかったですね。業績不振が今回のスピンオフに関係しているようなので。
先日、楽天証券から次のとおりお知らせが来ていました。これを見て、すぐに成行注文で売却という流れになりました。確定申告の手間は勘弁との思いからです。
この度、AT&T(NYSE:T)がWarner Media SpinCo事業部門を分離(スピンオフ)するコーポレートアクションが発表されました。また、スピンオフされた会社は同時にディスカバリー社に買収され、新会社Warner Bros. Discovery Inc(NASDAQ:WBD)となる予定です。
■コーポレートアクション詳細
権利付最終売買日:米国現地2022年4月8日(金)
(権利落ち日:米国現地2022年4月11日(月))
割当比率:AT&T 1株につき、Warner Bros. Discovery株 約0.24株を付与予定
※Warner Bros. Discovery(NASDAQ:WBD)株は、一般口座へ入庫されます。
※株式が1株に満たない場合は現金付与となります。入金予定日は未定です。
■権利確定時点で保有されているお客様につきましては、以下の注意事項をご確認ください
・特定口座で保有されているAT&T株は一般口座へ払い出しされます。
・一般口座へ払い出された株の取得価格は0円で表示されます。
・一般口座でのお取引はご自身での確定申告が必要です。
楽天証券の「お知らせ」から引用
学んだこと

- やたらな高配当利回りには相応のワケがある
- 連続増配歴が長くても過大に安全材料視すべきではない
- VYMなどの高配当ETFの方が高配当投資における手間はかなり少ない
ですね。投資する時点でこれらのことは頭に浮かんでいました。
しかし配当利回り7%という数字に魅惑され、見て見ぬふりをしてしまいました。
投資額も今回の損失額も大した額ではないのですが、良い経験として反省します。
雑感
これまで損切りや損失の確定はしないという投資方針をとってきました。
それが今回、確定申告の手間はどうしても避けたいとの思いから初めて損切りをするに至りました。意味の有る無しはさておき、守ってきたものが守れなかったということでなんだか寂しい気持ちがしています。
私が保有する米国高配当株では、MMMも同様の顛末を辿る懸念があります。濃厚に。こちらはAT&Tよりも投資額が大きいので、損切りとなった場合は実害が生じることになりそうです。
米国高配当投資でFIREを目指す方々の中には、VYM、HDV、SPYDの3種類のETFにより目標を実現しようとする例が一定数あるようです。個別株への投資は避けてETFのみに絞るというのも、今回の一件を経た経験からはそれなりの合理性があるんだなと思えるようになりました。
とはいえ、それらのETFよりも配当利回りの高い個別株に投資していく良さ・精神的効用もあるでしょう。私としては、引き続きVYM+米国高配当株という組み合わせで経済的自立を目指していくつもりです。
↓AT&Tと同じく高配当で人気のETF「QYLDとJEPI」を比較した記事もあります


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