この記事では、普段は楽天証券をメイン口座にしている私が「わざわざマネックス証券に新たに口座開設した理由」を3つご紹介します。
✓ネット証券ならSBI証券か楽天証券のどちらかで良いのでは?
✓マネックス証券にどんな魅力があるのか?
✓2つ以上の証券口座を持つ意味は?
という疑問を持つ人には参考になると思います。
結論(私がマネックス証券に口座開設した理由)は次の3点です。
❶マネックス証券の無料銘柄分析ツール「銘柄スカウター」をどうしても使いたかった
❷3大ネット証券の中で唯一、iDeCoで「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を選べる ※3大ネット証券=SBI証券、楽天証券、マネックス証券
❸マネックス創業者の「松本大」氏の言葉に共感した
私が本格的に株式投資をするようになってから、メイン口座はずっと楽天証券です。
楽天証券には物足りなさを感じつつも特に不自由がないので、他の証券会社を使う理由はありませんでした。
ですが今回は上記3つの理由から、マネックス証券に「わざわざ新規口座を開設する」ということをしました。
実際に使い始めてからは、「手間をかけて口座開設した甲斐があった」と満足しています。
*実際に口座開設にかかった時間は5分ぐらいで、利用したかった銘柄スカウターもすぐ使えました
以下では私が「マネックス証券に口座を開設した理由3選」の詳細を順に説明します。
理由❶マネックス「銘柄スカウター」をどうしても使いたかった
マネックス証券に口座を作った理由の1つ目は「銘柄スカウターをどうしても使いたかった」ということ。
「銘柄スカウター」は無料の銘柄分析ツールで、マネックス証券に口座を開設している人のみ使えます
というのも、銘柄スカウターが「日本の連続増配株」を探すのに非常に便利だからです。
配当投資家の強い味方である連続増配株ですが、探すのに苦労したことがある人はとても多いのではないでしょうか。
最近でこそ「日経連続増配株指数の構成銘柄を確認する」という手で少し探しやすくはなりましたが、どうしても漏れがあります。
その問題点を解決してくれたのが、銘柄スカウターのスクリーニング条件「連続増配年数」。
銘柄の絞り込み条件に「連続増配年数」があるツールは初めて見ましたが、驚くほど使い勝手が良かったです。
この「日本の連続増配株を調べるために銘柄スカウターを使いたかった」というのが、マネックス証券に口座を作った最大の理由ですね。
実際にマネックス証券に口座を作ってから初めて気づいたのですが、銘柄スカウターは米国株にも対応しています。
日本株と同じように
✓米国株の業績や指標の分析が簡単(データがとても見やすい)
✓米国株も連続増配年数でスクリーニングできる(連続増配株を探しやすい)
といった使い方ができました。
「日本株&米国株を探す→分析する」が銘柄スカウターだけでできるので、投資情報を調べる時間を大幅に減らせるようになり、とてもうれしいです。
*「銘柄スカウター 米国株」は口座開設から半年間はフル機能で使えますが、それ以降は条件のクリアが必要です。条件といっても「米国株の保有評価額5万円以上」などを1つクリアできればOKなので大したことはありません(日本株の銘柄スカウターにはこうした条件はないので安心してください)
「連続増配年数」でスクリーニングする以外にも、そもそもの「銘柄分析ツール」として非常に使えます。
個別株を調べるのに便利な銘柄スカウターですが、スマホの「マネックス証券アプリ」でも使えます。(マネックス証券に口座を持っている必要あり)
PCのブラウザ版と遜色ないため、スマホさえあれば気になった銘柄の精査を簡単に行えます。
私は次のような場面で重宝しています。
✓相場の急落時に、狙っていた銘柄へ投資する前に再確認(ウォッチリストに入れてしばらくすると「どうしてその銘柄を良いと思ったのか」忘れてしまうため)
✓外出中にSNSなどで気になる銘柄が見つかった時にすぐ詳細を調べられる
理由❷3大ネット証券のiDeCoで唯一「オルカン」を選べる
マネックス証券に口座を作った理由の2つ目は「3大ネット証券のiDeCoで唯一”eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)”を選択できる」ことです。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」いわゆるオルカンは、つみたてNISAやiDeCoで圧倒的な支持を得ているインデックスファンドですね。
SBI証券と楽天証券では、意外にもiDeCoでオルカンを選ぶことができません。
現在の私は楽天証券のiDeCoでいわゆる「楽天VTI(管理費用0.162%)」と「楽天VT(管理費用0.195%)」を選択しているのですが、どうしても管理費用の高さが気になります。
できるなら楽天VTをオルカンに置き換えたいのですが、3大ネット証券のiDeCoでオルカンを選べるのはマネックス証券だけでした。
とはいえマネックス証券に口座を作ったからといって、すぐに楽天証券からiDeCoを移管するわけではありません。
iDeCoの移管には2~3カ月かかるからです。
もしその間に株式相場で大きな変動があった場合、iDeCoの資産額に与える影響も無視できません。
「いつか手続きにかかる期間が短縮された時」もしくは「自分が我慢できなくなった時」に、いつでもマネックス証券にiDeCoを移管できるよう口座を開設したというものです。
理由❸マネックス創業者「松本大」氏の言葉に共感
マネックス証券に口座を作った理由の3つ目は「マネックス創業者・松本大氏の言葉に共感した」ことです。
YouTubeで松本氏と、経済ジャーナリストの後藤達也氏が対談している動画を観ました。
そこで松本氏が繰り返し口にしていた
「日本の資本市場をちゃんと活用される形にしたい」
「日本に残っている虎の子は資本市場ぐらいしかない」
「資本市場がもっと良く使われるようになってほしい」
といった言葉や想いに強く共感し、その人物像にも魅力を感じました。
私がこれまで仕事をしてきた経験から強く感じているのは、「経営者がどんな人であるか」は会社にとって想像の何倍も重要だということです。
松本氏自身は今はマネックス証券の会長となっていますが、このような人物の率いる会社であれば「事業の発展も期待できるし、何よりも応援したい」と思えました。
そもそも私がマネックス証券に興味を持ったきっかけは、この松本氏の対談動画を観たことです。
その後に銘柄スカウターの利便性、iDeCoのラインナップを知って口座開設を決めました。
実際の口座開設手続きは5分ほどで済んだ
出所:マネックス証券
さて実際の口座開設ですが、手続きにかかったのは僅か5分ほどでした。
「証券口座の新規開設というと、時間も手間もかかりそう」と正直あまり気は進まなかったのですが、いざやってみたらすぐに終わったので拍子抜けしたほどです。
マネックス証券に口座開設した最大の理由である「銘柄スカウター」も、申込完了後に仮のID・パスワードが発行されてすぐに使えました。
書類が届くのを待ったり、口座に入金をしたりする必要もなかったので、随分良心的だと思います。
まとめ:実際に使い始めて満足している
この記事では、普段は楽天証券をメイン口座にしている私が「わざわざマネックス証券に新たに口座開設した理由」として次の3つをご紹介しました。
❶マネックス証券の無料銘柄分析ツール「銘柄スカウター」をどうしても使いたかった
❷3大ネット証券の中で唯一、iDeCoで「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を選べる
❸マネックス創業者の「松本大」氏の言葉に共感した
実際に利用し始めて、次のようなメリットを感じることができて満足しています。
✓銘柄スカウターが日本・米国の連続増配株探しに便利
✓踏ん切りがついたらいつでもiDeCoを移管して「オルカン」を選択できる
✓応援したい証券会社を利用している満足感
たしかに、既にメイン口座がある人が証券口座を新たに作るのは、「手間と時間がかかりそう」で面倒に感じると思います。
ですが私が今回挙げた理由の他にも
✓ネット証券間の競争でより良いサービスが出た時にすぐ利用できる
✓ある証券会社の口座がシステムトラブルで使えなくなった時のリスク分散
✓長期投資用、短期投資用と証券口座を使い分けることで資金管理がラクになる
といった利点があります。
「SBI証券、楽天証券、マネックス証券」の3大ネット証券については、気になった証券口座なら作っておいても損はないのではないでしょうか。
公式サイト:マネックス証券
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