- 酪農の仕事に興味のある方
- 酪農家の日常に興味のある方
- これから酪農業で働く方
こうした方々の参考になればという思いから、私が一般企業から酪農業へ「転職して良かった」と感じられたことをご紹介します。
酪農の良い面、大変な面の両面を知った上で、読んでくださった方の酪農観が深まると良いなと考えています。
前回は、「仕事の目的が明確」ということでした。
今回は「満員電車での通勤から解放された」という点です。
満員電車に耐性ができなかった
前職(一般企業でのオフィスワーク)では、毎日の通勤で満員電車に乗っていました。
これが苦痛で仕方ありませんでした。
満員電車といえば都市部の日常的光景であり、何も特別なことはないでしょう。多くのサラリーマンがそれを当たり前として生活しているため、私もいずれ満員電車に慣れるだろうと考えていました。
ところが、いつまで経っても慣れることができません。
知らない人々と体がぎゅうぎゅうの近さで身動きが取れないのですが、「見ず知らずの人とパーソナルスペースなど一切関係なく、こんな近くにいないといけないのは満員電車ぐらいしかないだろう」とよく考えていました。
決して当り前のこと、自然なこととしては受け入れられなかったですね。
神経質な面もあってか、特に
✓イヤホンからの大音量の音漏れ
✓自分本位の行き過ぎた乗客
✓イライラした乗客同士のいざこざ
に出くわすと、心底うんざりしていました。
また、「移動のためだけの時間で、何も益になることができず、むしろストレスがたまる」という特性から”無益どころか人生にマイナスしかない時間”とも捉えていました。
酪農業では車での通勤が多い
酪農業に転職してからは、自動車通勤となり満員電車からは解放されました。
これが思いの外、大きなメリットだったと後々になってから感じるようになりました。
車は車で運転中に感じるストレスがありますが、満員電車から受けていた苦痛を思えば雲泥の差があります。
酪農の牧場はイメージ通り、都市部にはありません。
都市近郊型の牧場だと住宅地近くに牧場が位置していることもありますが、基本的には交通の便があまり良くないような場所に立地していることがほとんどです。
そうすると、「通勤手段は基本的には自動車」となります。
満員電車の苦痛を強く感じたことのある方なら、「満員電車から解放されること」のメリットには強く共感してもらえると思います。
雑感
今回は酪農に転職して良かったこととして「満員電車からの解放」を挙げてみましたが、どれほどこれに共感していただけるものか、自分としても未知数なところがあります。
「満員電車なんて都市部で働くなら当然のことで、イチイチ気にしていたらきりがないだろう」
私の経験上、このように考えている人の方が多い気がするからです。
一方で、あまり「満員電車が苦痛すぎて転職した」という話は聞きませんが、それが転職理由の第1優先事項だったという人も表に出ていないだけでけっこういるのではないかとも推測しています。
個人差はあるでしょうが、私のように小さいことでも気になってしまう性格の場合、満員電車から受ける負の影響は甚大です。
それに人生で何百、何千という時間を消耗してしまっても良いのか。人によっては悩ましいところかもしれませんね。
なお、「満員電車では何もできず時間を無駄にする」という趣旨のことを先述しましたが、今となっては対策もあるということを発見しています。
オーディオブックです。
昨年から酪農の作業時、車での通勤時にAmazonのAudibleで色々な本を聴いて満足していますが、「これなら満員電車でも聴けたな」と今更ながら感じています。
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