少し前に日本版FIREの先駆けとされる穂高唯希(三菱サラリーマン)さんがブログで取り上げられていた、
『週刊エコノミスト 2021/10/26 もう会社に頼らないFIRE資産形成術』
を読了したのでその感想などを書いていきます。
結論を先に言うと、
ネット記事でよくあるFIRE特集を継ぎはぎして、ある程度網羅性を備えた(あくまで)雑誌
という感じでした。
FIREに興味を持った・調べ始めたという方にはいろいろと情報がまとまった本として便利でしょう。
一方、ブログや書籍でFIREについてそれなりに調べたことがあるという人には知っていることがほとんどで物足りなさを感じると思います。
読んだきっかけ
少し前に穂高唯希さんがブログで本書を紹介された際に、「FIREに関してある程度網羅的に触れられている」とコメントされていたので、興味を持ちました。
分厚い単行本ではなく、雑誌であることも読みやすそうで気を惹かれたポイントです。
そのブログを見た数日後に書店へ本書を探しに行ったのですが、全く見当たりませんでした。数店舗回り、道中のコンビニなども覗きましたがありませんでした。
そしてメルカリで検索するとかなりの出品数があったので「ひょっとして転売用に買い占められたりしたのかな」と憶測に過ぎないですが、ややげんなりしましたね。
そこで、地域の図書館で検索すると貸出対象として本書があり、数人の予約待ちの末に借りることができました。
大まかな内容・特に印象に残った部分
大まかな内容としては、
- FIREの4類型(フルFIREやサイドFIREなど)の紹介
- 資産形成の道筋(節約と投資の同時並行など)
- FIREに関する疑問のあれこれ
- 長期投資向け米国ETF8選
- 住居をどう考えるか
です。
FIREに関する入門知識がかなり多いです。
やや珍しく触れられているテーマとしては「FIRE後の国民年金や国民健康保険」「FIRE後にどれほどの時間があるのか」という部分でしょうか。ただ、ここについても軽く解説してある程度で詳細には踏み込んでいません。
なお、FIREに関する特集が占める割合は、雑誌の全ページに対して1/4程度です。
私の中で印象に残った部分は、FIRE後の時間についての部分です。40歳まで働いた後にFIREをしたとすると、それまでの人生で仕事に費やした時間の約5倍、その後の生活で自由時間となる。といった具合の話で、FIREする瞬間をゴールとするだけでなく、その後に何をするかという点も十分に検討しておく必要があるんだなということを改めて認識しました。
感想・レビュー
読んだ率直な感想は、上述のように 「ネット記事でよくあるFIRE特集を継ぎはぎして、ある程度網羅性を備えた(あくまで)雑誌」 です。
楽天証券のトウシルやYahooのトップページなどでたまに出てくるFIRE関連の記事を、ある程度FIREに関して幅広く触れられるように並べていったという印象です。
正直、もっとボリュームも欲しいです。それぞれのテーマ毎に書いている専門家が違うこともあり、ややまとまりのない感じがしました。深い内容まで知りたいという場合には、やはり一人の作者が作り上げた単行本の方が良いのでしょう。
とはいえ、FIREに関して広く浅く書いてある本書は、FIREについて興味を持ち始めたという方や、改めて全体の関連知識をさらっておきたいという方には有用だと思います。
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