図書館で借りた本です。
読んだ感想としては、日本酒の広範な基礎知識よりも「日本酒の味わい方・日本酒と相性の良いアテ(おつまみ)」に特化した本でした。
そもそも日本酒とはどんなものかという基本的なことは既に知っている方が、より日本酒を楽しむ方法を知りたいという時に読むといいのかなと思います。
本書を読むと、同じ1本の日本酒でもどういった酒器で飲むか、何を合わせるか、どの温度帯で飲むか、といった観点が増え、よりおいしく楽しく飲めるようになるでしょう。
大まかな内容・特に印象に残った部分
大まかな内容としては、
- 日本酒の4タイプ(フルーティや旨口など)と合う食材の紹介
- テイスティングのポイントや酒器の選び方
- 製法の違い(火入れの有無など)による味の傾向
- 飲む温度帯の考え方
- にごり酒のペアリング
などです。
日本酒とは何かといった基礎知識よりも「どう飲むとよりおいしいか」という飲み方・楽しみ方に特化しています。
事典的な本とは違い、実践的な内容なのですぐに自分で試してみたくなると思います。
私の中で印象に残った部分は、「どういうタイプの日本酒にどんな食材が合うか」という点です。
- 濃醇な日本酒には味の濃い食材を
- 端麗な日本酒にはさっぱりとした食材を
合わせるのが良いとのこと。
すなわち「日本酒と食材の味わいの濃さを合わせる」ということです。
日本酒を飲む際に、何をおつまみにするかというのは個人的にも良く悩むことです。わかりやすいヒントが得られました。
感想・レビュー
今まで、日本酒に関する本はいくつか読んだことがあります。
たいていは、純米酒とは何か、日本酒の製造過程はどのようか、といった具合に基礎知識を順に説明していくある種事典のような本でした。それはそれで良かったのですが、じゃあどう日本酒を飲むとよりおいしく楽しめるのかというところはいまいちピンときませんでした。
本書はそうした「飲み方・楽しみ方」という点に特化しており、なかなか特徴的で面白かったです。
日本酒の楽しみの一つに、どういった酒器で飲むかがあると思います。
ガラス製のおちょこか、陶器のおちょこか、それともワイングラスか、といった風ですね。フルーティな日本酒にはこれ、旨口の日本酒にはこれを合わせるとより良いということが本書には書かれています。それらを知ると、自宅で酒器を選ぶ際や、外食先でお店が出す酒器を見た時により考察・楽しみが増すと思います。
また、日本酒に合わせる食べ物も私は普段チーズばかりなのですが、本書ではフルーツやレーズンが紹介されています。特にレーズンなんかは手頃に買えることが多いので是非試してみたいです。
「日本酒をよりおいしく飲みたい・アテやおつまみをもっと考えたい」そうした方には試してみたい内容が盛りだくさんだと思います。
日本酒関係の本を読むなら、Amazonの電子書籍サービスKindle Unlimitedがとても便利です。
- 入門書
- 銘柄や酒蔵の紹介に特化した本
- 純米酒に特化した本
- 日本酒とおつまみ
といった本30冊以上が読み放題の対象となっています。
知識が増えることで日本酒を楽しむ幅が広がったり、新しく飲んでみたい銘柄もたくさん見つかるでしょう。