メイン証券を「楽天証券→SBI証券」に変更する理由4選

楽天証券からSBI証券に乗り換えたり理由4選 株式投資
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これまで証券口座は楽天証券をメインにしてきました。

しかし2023年12月下旬になって、遅ればせながら2024年から始まる新NISAも視野に入れ、メイン口座をSBI証券にすることに。

この記事では

  • 「楽天証券→SBI証券」の決定打になった投資信託
  • SBI証券に乗り換える理由4選
  • 今後行う予定の各種手続き

について紹介します。

  • SBI証券と楽天証券のどちらにしようか決めあぐねている
  • 証券会社の乗り換えイメージをつかみたい

という人は特に最後まで読んでみてください。

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楽天証券からSBI証券に乗り換えることに決めた決定打

今回乗り換えの決定打となったのは

  • SBIアセットマネジメントにてVYMに投資する投資信託が新規設定
  • 上記投資信託が①年4回分配、②二重課税調整対応

です。

  • ファンド名は「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」で、
  • 愛称は「SBI・V・米国高配当株式(分配重視型)」

とのこと。

二重課税調整対応は、SBIアセットマネジメントの朝倉社長のXにて確認しました。

私にとって重要だった理由はFIREとの相性

この投資信託の新規設定が私にとって大きな意味を持つ理由は、FIREとの相性が良さそうなことです。

この先のFIREを現実的に考える場合、次のような面で私にとって使い勝手の良い投資信託だと思っています。

私にとって本投資信託が重要になる事情
  • 現時点でVYMへの投資額が相応に大きい
  • 投資信託ながら年4回分配と本家VYMと同じ分配頻度で、FIRE生活を見据えるとうれしい
  • VYMそのものへの投資だと外国税額控除をしないと税金が不利
  • FIRE後は収入の大幅な減少が見込まれ、外国税額控除の余地が小さく、本家VYMだと分配金の3割近くを税金で持っていかれる
  • 二重課税調整対応の本投資信託なら税金の無駄がない
  • 結果、現行のVYMを本投資信託に切り替えることで「ひと月当たりの分配金が数千円単位で変わる」見込み(VYMと同程度の分配金が出るという想定で)

こういったVYMに円で投資できるファンドで「使い勝手が良い商品」が出ることを待ち望んでいましたが、いよいよ誕生してくれました。

本音をいえばより使い勝手の良い「東証上場ETFで二重課税調整対応のファンド」が出るのが一番うれしいです。

ですがこうしたETFが二重課税調整対応かつ低経費率で登場することをいつまでも待っているわけにはいきません。

今回の「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」の設定だけでも、私にとっては大きな意味のある出来事でした。

SBI証券に乗り換える理由4選

ここでは私が楽天証券からSBI証券に乗り換える理由を4つ紹介します。

  • SBI証券のサービス改善がめざましい
  • 1株投資の売買手数料0円が新NISAと好相性
  • 楽天証券に追随を期待するのは難しい
  • スイッチングコストを上回るメリットの登場

以前から楽天証券からSBI証券に乗り換えることは考えていました。

しかし手間と時間が惜しく、

「乗り換えてしまおうか」と考えては

「まあ楽天証券も決して悪い証券会社ではないし…」と自分に言い訳をする

ということの繰り返し。

しかし上述の「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」の登場はインパクトが大きく、今回の決断の強力な後押しになりました。

それも踏まえた上で、私が「楽天証券→SBI証券」に乗り換える理由4選です。

①SBI証券のサービス改善がめざましい

まずはSBI証券のサービス改善がめざましいということです。

FIREとの相性が良さそうな「年4回決算型の低信託報酬率ファンド」は、↓の画像のように今回新たに発表された2つ(左側)を含めて4つになりました。

出典:SBI証券

新規設定ファンドはまだ情報が十分に出ていないためはっきりしませんが、既存ファンドの2つは販売会社がSBI証券のみです。

新規設定の2つも「SBI証券のみの販売で楽天証券では買えない」という動きが続いた場合、私の場合はかなりのデメリットになります。

各所で投資ブロガーが言及していますが、最近はネット証券がそこでしか買えない魅力的なファンドを設定して投資家を囲い込むという傾向が強くなっているようです。

他にも

  • 国内株式売買手数料無料化
  • ドル円の為替手数料無料化

といった攻めた施策を他社に先駆けて、次々と打ち出している印象があります。

これまでネット証券といえば「SBIと楽天」の二強といわれてきましたが、ここにきてSBIが頭一つ抜けてきている感じがします。

今後のサービス改善にさらなる期待が持てるという点でも、SBI証券を選ぶメリットが大きかったです。

②1株投資の売買手数料0円が新NISAと好相性

「日本株の1株投資の売買手数料0円」が新NISAと好相性であることも、SBI証券に乗り換える大きな理由の1つです。

というのも私は新NISAの成長投資枠(年間最大240万円分)を、FIREを見据えて「日本の高配当株」で埋める予定でいます。

その際に1回の投資額が大きくなってしまう単元株投資よりも、1株投資の方が投資タイミングや銘柄の分散がしやすく、心理的な負担が少ないのです。

単元株の場合、100株で40万円の日本株なら年6回買付するだけでその年の成長投資枠を使い切ってしまいます。単純にならせば2ヶ月に1回のペースですが、2か月もあると相場はよく動くので「今買いたいけどこの前投資したばかりなのを考えると、今後のこともあるし投資ペースが速くなりすぎる」といったことが起きるでしょう。

一方1株投資なら毎月20万円ずつの投資にしても、銘柄や投資タイミングを十分に分散できます。

実際のパフォーマンスは単元株でドンと買ってしまっても、1株投資でちょこちょこ買っていっても大した差は生まれないかもしれません。

ですが心理的な負担は随分違います。

1株投資で銘柄と時期の分散ができれば

  • 投資に対する納得感が強くなり
  • 後悔が生まれにくくなるほか
  • 将来的に銘柄の入れ替えをする時も小回りが利く。

この1株投資、SBI証券は売買手数料0円なのですが、楽天証券は一部の注文(寄付のみ)を除いてスプレッドが乗ってきます。「売買手数料は無料」と謳いながらもスプレッドを乗せてくる、といった点などあまり良い印象は持てません。

1株投資の利便性という点で以前からSBI証券に大きなメリットを感じていました。

③楽天証券に追随を期待するのは難しい

上述のように最近はSBI証券が様々な点において頭一つ抜きんでている感が強いのですが、どうも楽天証券に追随を期待するのが難しいのではないかと感じています。

  • 1株投資の手数料
  • 投信のマイレージ
  • 魅力的な独自ファンドの設定

いずれにおいても、SBI証券が楽天をリードしている印象が強いです。

最近の動きで見ても

  • 楽天証券がドル円の「為替手数料25銭→3銭に引き下げ」を公表
  • 直後にSBI証券がドル円の「為替手数料0円」を公表
  • 楽天証券が❶の僅か数日後に「為替手数料0円」をあらためて公表

といったように何とも言えない展開がありました。

特にこの1~2年で強く感じるようになったのが

楽天証券の場合には「新たな施策やSBI証券への追随でも、良くない意味で微妙にポイントをズラしてくる」

ということです。

人生論や仕事論でよく「他責思考よりも自責思考」といわれます。

証券会社選びにおいても他者に期待するより自分でできる範囲のことに注力するという意味で、もの足りなさを感じながら楽天証券を使い続けるより、面倒でもSBI証券に乗り換えようとなりました。

④スイッチングコストを上回るメリットの登場

SBI証券に乗り換える理由の4つ目は、「スイッチングコストを上回るメリットの登場」です。

そのメリットとは、繰り返しになりますが乗り換えの決定打となった「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」が設定されることですね。

やはり正直なところ証券会社の乗り換えはかなり億劫です。

時間も手間もかかり、頭も使います。

このスイッチングコストの高さを嫌がってずっと楽天証券を使ってきました。

しかしここまで書いてきたような理由から、もともとスイッチングコストにかなり近いぐらい乗り換えメリットを感じていたのも事実です。

そこに「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」が設定されたことで

  • SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)そのものの利便性
  • 今後のSBI証券に対する期待感

が相まって、いよいよスイッチングコストを上回ったように感じました。

「ここまできたらさすがにもう乗り換えるか」

最後はこのような心境になり、「面倒から逃げること」を諦めたかたちです。

これから行う具体的な手続きの予定

楽天証券からSBI証券へ乗り換えるために、これから具体的にどんな手続きを進める予定かメモしておきます。

証券会社の乗り換えを検討している人は、乗り換えのイメージが湧きやすくなると思います。

ちなみに私の場合は乗り換え先のSBI証券の口座は既に開設済みで、連携させる住信SBIネット銀行も口座開設済みです。

「楽天証券→SBI証券」で行う予定の手続き
  • NISA口座の金融機関変更
  • 楽天証券の投資信託積立設定の解除
    • 従来のつみたてNISA等で設定していたもの
  • 楽天キャッシュのオートチャージ解除
    • 楽天キャッシュを使って投信積立をしていたため
    • 残ってしまった残高の使途は別途検討
  • 住信SBIネット銀行への機能集約
    • メインで使う銀行口座を楽天銀行から変更
  • 国内株式と米国株式をSBI証券に移管
    • 投信とつみたてNISAはそのまま(FIRE生活でさわらない予定)

Tips:楽天キャッシュでの積立がネックでSBIにNISAを移せないという人へ

非常に細かい点ですが、私のように

  • 2023年終わりごろになってようやくSBI証券で新NISAをやろうと決めたのに、
  • 楽天証券で新NISAの積立設定(つみたて投資枠)をしてしまっており、
  • 今積立設定を解除しても2024年1月分の買付予約は解除できず、
  • 2024年の新NISA枠を楽天証券で使ってしまうために、
  • SBI証券にNISAを乗り換えるのが2025年以降になってしまう

と絶望している人がいるかもしれません。

私自身困ってネットで探しましたが答えが見つからず、結果的に自力で何とかできた感があります。

同じような状況の人の役に立てればということで簡単に説明します。

最初に私がとった解決策を紹介しておくと

2024年1月分の積立予約が入ったままだが、気にせず楽天証券で「NISA口座を他金融機関へ変更」を申し込んだ

というもの。強行突破のような感じです。

以下、もう少し詳しく説明します。

まずクレジットカードのみで新NISAの積立設定をしている場合は、まだ何とかしやすいようです。「注文日の近くで手動なら注文をキャンセルできる」ようなことが書いてありました。楽天証券内に説明があったため比較的解決しやすいと思います。

問題は楽天キャッシュを使って新NISAの積立設定をしている場合です。私はここで躓きました。

楽天キャッシュの場合は注文日近くでの手動キャンセルができないとのことです。12月の下旬になって積立設定を解除しても、買付が停止されるのは2024年2年から。1月分は注文が残ります。その注文が楽天キャッシュの場合はキャンセルできない。

そうなると2024年の新NISA枠を使ってしまうため、NISA口座を乗り換えられるのは2025年以降です。

これではどうにもならないと半ば諦めていたのですが、色々ととばして「NISA口座の金融機関変更を申し込む」ボタンを思い切って押してみたところ、どうにかなったようです。

楽天証券からは

NISA口座の金融機関変更の申込みを承りました。

「勘定廃止通知書」をご登録の住所宛に…

という通知がすぐ届きました。

「2024年1月分の注文がキャンセルできないから、NISA口座の乗り換えはできないのか」と落ち込んでいた方で、どうしてもという人は、自己責任ですが試してみる価値があるかもしれません。

まとめ:乗り換え手続きは億劫だが、気分はすっきり

本記事では

  • 「楽天証券→SBI証券」の決定打になった投資信託
  • SBI証券に乗り換える理由4選
  • 今後行う予定の各種手続き

について紹介してきました。

以前から「SBI証券をメインにした方が良いのでは」と思いながらも、理由を探しては何もせずにきてしまいました。

今回ようやく踏ん切りがついたので、自分でも遅いとは感じますが、結果良かったと思います。

これから行う各種手続きが億劫ではありますが、一度やってしまえばその後はすっきりとした気分で投資に向き合うことができます。

私のようにもやもやしながらも実行に移せていないという人は、どこかで思い切ってやるというよりも、「このままでいく」ことを諦める感じで着手すると良いかもしれませんね。

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