【酪農】就農直後に苦労したこと・大変だったこと④勤務時間帯(早朝・夕方)

酪農
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  • 酪農業で働くことに興味がある
  • 酪農業で実際に働くことが決まっている
  • 酪農業で働き始めたばかりで不安を抱えている

そうした人の参考になるかもしれないということで、私が就農したての頃に、

  • 苦労したこと・大変だったこと
  • その対処

をいくつか取り上げています。

森岡
森岡

前回は、3つ目として「腰痛」でした

そして今回取り上げる4つ目は、酪農業の特色である「勤務時間帯」についてです。

ポイントだけ先に書いておくと、

  • 早朝と夕方に主要な作業が始まるという毎日に、気持ちと体が慣れるまでは苦労した
  • 特別な対処はなく、慣れることで大変さを感じることはなくなった
    • 最初は不安に思っても、たいていの人がいずれは慣れるので大丈夫

です。

以下、具体的に書いていきます。

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説明:酪農の仕事は朝早く、夜遅い

牧場の朝は早い。冬期は夜明け前に仕事が始まります

私が牧場で仕事をするようになるまでは、学生時代もサラリーマン時代も、多少の差はあれど概ね9時~17時というのが活動時間の目安でした。多くの方が今もそうではないでしょうか。

しかし酪農業では、仕事のコアタイムが早朝および夕方~夜ということになります。昼は数時間という長めの休憩時間です。

酪農業で中心となる仕事は搾乳です。機械を使って牛から乳を搾る作業ですね。

基本的にはこの搾乳作業を毎日朝と夕方の2回行います。牧場での仕事は、これ以外にもエサやりや糞処理、牛の繁殖管理や病気への対応など様々にありますが、多くの牧場で搾乳作業を中心にして勤務時間が決まっています。

森岡
森岡

具体例があった方がイメージがしやすいですよね

私の牧場では、

  • 6:00   朝の仕事(主に搾乳)開始
  • 10:00頃 朝の仕事終了
  • 13:30頃 昼の仕事(機械メンテナンスなど日替わりで様々)開始
  • 16:00  夕方の仕事(主に搾乳)開始
  • 20:00頃 夕方の仕事終了

という時間帯で仕事をしています。

それまでの学生・サラリーマンの時とは時間の使い方が全く違います。この特殊な勤務時間帯に慣れるまでは、やはり苦労しました。

早朝勤務は早起きに慣れるまでが大変

まず朝です。6時始業なので、ギリギリまで粘っても5時半頃までには起床する必要があります。

酪農家なら当たり前だといわれればそうなのですが、なにせそれまでの生活からのギャップがあります。どうしても眠いですし、体も起きたがらない。

そういう感覚が強い中で、布団から出て・準備して・牧場に向かうというのは、慣れるまでは大変です。わかりやすくいってしまえば、

森岡
森岡

こんな朝早くから仕事をしないといけないのか…

という気持ちに毎朝なるのです。

夕方から仕事が始まるという感覚

そして夕方です。多くの職場では終業が近いことを感じられる時間帯ではないでしょうか。

ところが、酪農ではそこから仕事が始まります。私の牧場では16時から仕事です。

朝が早いことに苦労したのと同様、気持ちと体が慣れるまではなかなか大変でした。

「こんな夕方からメインの仕事が始まるのか」という気持ちに毎日なります。

実際のところは、全ての酪農場が上記のような勤務時間であるとはいえません。

搾乳を1日2回ではなく、3回行う牧場があったり、搾乳作業を搾乳ロボットという機械が全てこなしてくれる牧場もあるからです。それでも、今のところ日本の酪農業において多数を占めるのは、1日2回、朝と夜に搾乳をするという形態です。

対処・経過:いずれ慣れる

特別な対処はなく、慣れるしかありませんでした。

逆にいえば、時間が経てば気持ちも体も慣れてくるので、次第に問題にならなくなるということです。

人はある程度環境に順応していくものだ。そう思わせてくれる実体験でした。

森岡
森岡

私の場合、就農から1カ月ほど経ったころには酪農業の勤務時間帯にも慣れてきていたと思います

近隣の酪農家さんから聞いた話

慣れるしかないというだけだと味気ないので、私の近隣の酪農家さんから聞いた話を参考程度に紹介します。

その牧場も早朝から仕事が始まるのですが、新しく採用した従業員さんにアドバイスしていることは、

  • 通勤時間が長いと朝が大変だから、できるだけ牧場と近い場所に住んだ方が良い
  • アラームは1個でダメなら2個以上セットしておく

とのことです。

雑感:多くの人は慣れるが、夜型の人は注意

数年前に見たネット記事に、「朝の10分を金銭的価値に換算すると1,000円強になる」とありました。うろ覚えですが、多くの人に「学校や仕事がある朝、もうあと10分手に入れられるとしたらいくらまで払えますか」という質問をして、その回答から導出された結論が先の数字ということでした。

人によって差はあれど、朝はなんだか貴重な時間でゆっくりしたいものですよね。そして夕方からは帰宅して家でゆっくりと寛ぎたいことでしょう。

しかしながら、多くの酪農牧場ではその時間帯にメインの仕事があります。

森岡
森岡

初めのうちは多くの人が戸惑うかと思います

ですが、慣れてしまえばある程度は大丈夫です。ある程度としたのは、やはり今でも私自身が9時~17時の生活を時に懐かしく、そして羨ましく感じることがあるからです。

酪農に興味があるけど仕事の時間帯に対して不安があるという方や、牧場で働き始めたけど勤務時間帯に慣れるか不安という方に私からいえることは、「しばらく耐えて時間が経てば慣れるので、大丈夫です」ということ。

ただし、根っからの夜型人間だという方(夜中に目が冴えてよく活動し、日中は寝ていたいというタイプ)には、正直なところなかなか厳しいものがあるかと思います。

稀にですが、そういうタイプの従業員さんが苦労しているという話を耳にします。

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就農したての頃に苦労したこと・大変だったことの5つ目として「休日が少ない」を取り上げています。この点は世間一般のイメージ通りです

酪農初心者さんから経験者まで、読む人別におすすめできる酪農本をまとめています。酪農業に興味がある人や、牧場での困りごとがあるという人は是非見てみてください

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