FI(=経済的自立)を当面の目標に、毎月一定額を日米の高配当株に投資しています。
投資先の候補として70銘柄程度(日本:米国=1:1)をリスト化して定期的にウォッチ。
その中でも、
- 移動平均線を下回るなど株価が低迷気味
- 連続増配銘柄もしくは累進配当銘柄
- 日本株:配当利回りが4.0%以上(できれば5.0%以上)
- 米国株:配当利回りがVYMを上回っていてかつ3.0%以上
について、逆張り気味に投資をしています。
記事にしている理由ですが、ある銘柄を知っているかどうかが納得度の高い投資には必要だと考えているので、「こんな銘柄もあるんだ」ということを知ってもらうきっかけになればうれしいというもの。
もちろん、自分の投資記録を残しておきたいという思いもあります。
2023年8月の主な投資先
2023年8月の主な高配当株投資先は、
- 日本株
- クミアイ化学工業(東証4996、配当利回り3.98%)
- 日本曹達(東証4041、配当利回り4.69%)
- AREホールディングス(東証5857、配当利回り4.91%)
- 米国株
- BTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、配当利回り8.60%)
- MO(アルトリア・グループ、配当利回り8.83%)
の5銘柄となりました。
*配当利回りは、本稿作成時に楽天証券もしくはヤフーファイナンスで表示される数値であり、参考値です
毎月の購入枠に加えて、一部の米国株を売却して購入資金としています。
雑感
まとまった資金確保のために一部の米国株を売却
従来の投資方針ではバイアンドホールドを軸としていたため、基本的に保有株を売却するということはしてきませんでした。
しかし、今回はいくつかの保有株をまとめて売却しています。
理由は「米国株投資を続ける中で考えが整理されてきた&経済的自立により早く近づくため」という2点です。
具体的な売却銘柄ですが、
まず「利益確定」で全部売却したのが
- JNJ
- KMB
- MCD
- PG
続いて「損切り」で全部売却したのが
- BABA
- BYND
- MMM
- SQ
- TDOC
- VZ
です。
トータルで見ると僅かにプラスという感じ。利益に損失をぶつける形で税金面を考慮しています。
まず、私が米国株投資を始めたコロナ禍の頃に購入していたJNJやMCDはそれなりの含み益になっていました。それらを売却した理由は、「VYMで良い」という一点に尽きます。さして配当利回りが高いわけではないこれらの銘柄を保有して個社別のリスクを負うなら、同程度の配当利回りで分散も利いているVYMで十分という考えに落ち着いたという感じです。
連続増配か否かという差異はたしかにありますが、リーマンショック時のVYMの減配率や平時の増配率を考慮すればそれほど気にする必要もないと判断しています。
次に「損切り」となった銘柄群ですが、「時流に飲まれて買ってしまったグロース株&冴えない高配当株」という2パターンとなっています。
BABAやSQなどコロナショック後に大きく注目を集めていたグロース株に我慢できずお小遣いの範囲内で投資をしていましたが、見事に撃沈しました。それぞれ1株しかもっていなかったため大きな傷にはなっていませんが、戒めとして刻んでおきたい経験となりました。
MMMとVZについてはダラダラと株価が下がる中でどうしたものかとずっと迷っていましたが、思い切って売却してしまいました。損切りをするにはあまりにも遅すぎるタイミングですが、バイアンドホールドを基本としてきた自分としてはこうならざるを得なかった面もありそうです。
MMMとVZはある程度まとまった額を投じていたため、それなりの損失も生じましたが、売却資金を「もっとマシ」だと思える銘柄に投じることで挽回できればと思っています。
毎月の購入枠&米国株売却資金で日本の高配当株へ新規投資
さて、上述のような経緯でまとまったドル資金を手にしたため、さっそく円転をして日本の高配当株を購入しました。
投資銘柄は、
- クミアイ化学工業(東証4996、配当利回り3.98%)
- 日本曹達(東証4041、配当利回り4.69%)
- AREホールディングス(東証5857、配当利回り4.91%)
の3つです。
特にクミアイ化学工業にはまとまった額を投じました。
クミアイ化学工業はSNSにて知った銘柄ですが、業績や配当の推移、今後の期待感などが良好でした。特に今後の経営計画策定時に、「より株主の視点に立った還元」を目指す旨公表しています。現在の配当性向は20%前後とかなりの余力がありますから、期待感を持っての購入といったところです。迷いながらも保有を続けていたMMMやVZを思い切って売却したのは、このクミアイ化学工業への投資資金を捻出するのが大きな狙いでもありました。ただし、クミアイ化学工業については1商品への依存度が高いなど懸念点もあります。
日本曹達とAREホールディングスについては、先般日経が公表して話題となった「日経累進高配当株指数(愛称:しっかりインカム)」の構成銘柄を見ていた中で目をつけた銘柄です。
日本の高配当株投資をするなら、投資先を探す際に大いに役立つデータだと思います。
米国株の配当再投資はBTI、MOへ
米国株からドルで受け取った配当金は、BTIとMOへの追加投資に充てました。
米国株の高配当投資については、上述した内容にも関連しますが「配当利回り3%台以下ならVYMで良い」と考えるようになりました。となると、あえて個別株で投資をするならVYMにはない魅力が必要です。
BTIやMOは、VYMでは届かない超高配当を実現できます。業績等も目先ならさほど心配は要らないだろうということで追加投資をしました。
来月の投資候補銘柄
来月の投資銘柄として注目しているのは、
●米国高配当株
- ABBV
- AMGN
- BTI
- MO
- SO
- UL
●日本高配当株
- 1719 安藤ハザマ
- 1928 積水ハウス
- 1951 エクシオグループ
- 4041 日本曹達
- 5857 AREホールディングス
- 6623 愛知電機
- 8766 東京海上
- 8793 NECキャピタルソリューション
- 9769 学究社
- 9795 ステップ
あたりです。
日米ともに最近の株価は一進一退といったところでしょうか。夏枯れ相場といった言葉もちらほら見かけますが、ある程度下がる場面があれば喜んで買い向かいたいですね。
↓関連記事です。
先月2023年7月の投資銘柄についてです。
高配当株投資で活用したい無料ツール3選
最後にコラム的なものとして「高配当株投資で活用したいツール3選」を紹介します。
インデックス投資に比べるとやや情報を集めにくい高配当株投資ですが、便利なツールを使えば無料で投資に役立つ情報を集めることができます。
ツール①個別株の広く深いデータを見られる無料アプリ
✓気になった高配当株の業績や過去の配当をチェックしたい
という時に非常に便利なのがmoomoo証券。
アプリ名に証券とついていますが口座等はなく、NASDAQ上場企業による次世代金融情報アプリ(無料)です。
今までいくつかの株アプリを試してはあまり使えず落胆していましたが、moomooについては「ちゃんと使える株情報アプリ」であり重宝しています。
日本ではまだそれほど知られていませんが、世界200か国、2000万以上のユーザーがいます。
❶個別銘柄の業績や配当をかなりの年数遡って見られるため、とにかく銘柄分析が楽になる
❷ランキング機能が充実(高配当ランキングなど)
❸日本株・米国株のどちらにも対応
❹テクニカル指標も充実しているため売買のタイミングを考えやすい
❺ウォーレンバフェットの売買動向や保有株の状況が簡単に分かる
❻大口投資家や空売りの動向も見れるため、売買の参考にできる
利用は完全無料で、アカウントを作ること(メールアドレスの登録だけで可)で各機能が使えます。
高配当株の情報を集めるのは案外面倒に感じることが多くないでしょうか。
いくつかのサイトを回ったり、その企業のIRページを見たりと時間がかかるものです。
それが1つのアプリで情報を十分に見られたらとても便利ですよね。
一度試してみるとその多機能ぶりに感心すると思います。
ツール②マニアックな米国高配当株を見つけられる無料レポート
✓JNJやKOとは違った「日本ではなかなか知る機会のない米国高配当株」を知りたい
という時に役立つのがWeiss Ratings。
米国で50年以上の歴史を有する投資格付機関で、無料レポートを発行しています。
❶今なら「最高ランク米国株トップ25銘柄」という無料レポートが読め、マニアックな米国高配当株を見つけられる
▶1万銘柄以上から選ばれたトップ0.1%の「強い米国株」
▶レポートで紹介される銘柄は時々変わるため、今の25銘柄は今しか知ることができない
❷25銘柄には米国高配当株&米国グロース株のそれぞれがバランスよく含まれている
❸日本で生活しているだけではよほど知ることができない銘柄が多い
❹メールアドレスの登録だけで読める
▶私用のアドレスを登録するのに抵抗感があれば、適当なフリーアドレスでも大丈夫
▶その後はメールマガジンが届く
❺毎回メールの最後に配信停止のリンクも載っているので、合わなければすぐに登録を解除できる
米国高配当株投資をしていると、たいてい目にする高配当株は同じだと思います。
定番なのはJNJやPG、KOなどではないでしょうか。
ですがそれ以外のマニアックな高配当株まで知っていれば、相場の状況に応じて割安な銘柄が見つけやすくなったり、ポートフォリオの分散性を高めることができます。
無料で読めるレポートなので、高配当銘柄の選択肢を増やしておきたい場合におすすめです。
ツール③日本の高配当株を始める時に頼れる投資本
「日本の高配当株」への投資を考えるなら、
日本高配当株ブロガーである長期株式投資さん著の、
という書籍が非常におすすめ。
私自身、米国高配当株メインだったところから日本株にも手を広げましたが、最初は何から手をつけたら良いか随分迷いました。
いくつかのサイトや書籍を見る中で、一番役立ったのがこの本です。
表紙のデザインがややチープな感じがして当初は訝しんだこともありますが、中身は至極まっとうです。
日本の高配当株を始めるのに必要な情報が十分な量、丁寧に解説されています。
永久保有推奨銘柄(17銘柄)の紹介があるのも具体的で好印象です。
実際に書籍を購入するのも良いですが、今ならAmazonのオーディオブックサービス「Audible」の聴き放題対象にもなっているため、無料体験を利用すれば無料で全文を聴くこともできます。
私は紙の本で読んだ後に、Audibleで再度本書を聴きましたが、やはり日本の高配当株投資をするなら非常に良い本だと感じました。