【株式投資】『普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門(山崎俊輔)』を読んだ感想・レビュー

株式投資

FIREブームを機に数多の関連本が出ています。その中でも「日本の社会制度を前提にFIREを検証する」という特徴を前面に出している本書を読了しました。その感想などです。

kindleのprime readingから読みました。Amazonのプライム会員なら無料で読むことができます(2022/3/7時点)。

結論を先に書きます。

  1. 日本の公的年金制度など”日本における”FIREで重要な論点を検証している
  2. 結婚・子育てや住居の確保などの論点があり、よりリアルに自身のFIREを考えられる
  3. 著者はかなり保守的・慎重派
  4. FIREに前のめりになっている読者には軽いブレーキとして機能する

という印象でした。

FIRE一辺倒という思考をやや落ち着かせたい、家庭・住居・社会保険などの論点をどのように考えたらよいかわからない、という方には一読の価値があるでしょう。

読んだきっかけ

Amazonのprime readingにてプライム会員であれば無料で読める対象となっていたことです。

以前から本書の存在は知っていました。しかしFIREの関連本はいくつか読んだことがあり、FIREそのものに対する熱量も以前より落ち着いてきていたことから、手は出しませんでした。

それがたまたまプライム会員の読み放題の対象になっているのを見つけたので、「日本版FIRE」に重きを置いていることにも少し興味を惹かれ読んでみたという経緯です。

大まかな内容

大まかな内容としては、

  • 日本版のFIREと米国版の違い
  • 収入を上げる必要性とその方法
  • 支出を絞る必要性とその方法
  • 投資などの資産運用方法
  • 住居や保険の考え方
  • 家族との合意形成
  • 公的年金の最低限知っておきたい知識
  • 早期FIREの懸念点
  • FIRE後の税金や社会保険料
  • FIRE後の資産運用スタイル
  • FIRE後の過ごし方と考えておくべき点

といった具合です。

金銭面は当然にかなりの紙幅を割いて説明されています。しかし本書はそれ以外にも、FIRE後の生きがいをどう考えるかといった精神的な面など広範な内容を収めています。日本におけるFIREについて色々な切り口から検証していると言えるでしょう。

印象に残った部分や全般的な感想・レビュー

私の中で印象に残った部分は、FIRE後の過ごし方・生きがいを見つけておく必要性について触れられている部分ですね。

数日から数週間の「何もしなくてもいい時間」は快楽であり、その過ごし方の例として昼寝、昼からのお酒、サブスクでの映画鑑賞などが挙げられていました。しかしこうした日々も何日か続けるうちに「この生活をこのまま続けるのだろうか」という恐怖を生むとの指摘がありました。

私にとってはかなりドンピシャの指摘でしたね。今の私はFI(経済的自立)こそ目指しているものの、RE(早期リタイア)まではそこまで現実的に考えてはいません。

それでも早期退職した場合の悠々自適な生活の姿として、好きな時間に寝て、好きな時間に日本酒を飲み、図書館やAmazonプライムを利用して本や映画を楽しむ生活を夢想することはあります。ですが、本書の指摘通りこうした生活は数日から数週間もすると飽きてしまうのでしょう。そして生きがいややりがいのある何かをもっていなければ不安になると思います。自身の存在価値・存在意義が揺らぐように容易に感じると思うのです。

もちろん冷静に考えれば本書に指摘されるまでもなく、そうした生活に潜む穴というのは自分でも気づけるでしょう。しかし今の生活・仕事から解放されたいという思いが強いという時は、特にこうしたFIRE後の懸案からは無意識的に目をそらしてしまうのが人というものではないでしょうか。

FIREに傾倒しすぎている、夢を見過ぎている気がするという思いがある方が本書を読むと、落ち着いて現在・将来を考えられるようになるかもしれませんね。

私自身の印象としては、本書はかなりFIREに対して保守的・慎重派の書き方がなされており、やや杓子定規的な印象を受ける面もありました。一方で、著者の家族にまつわる実体験を用いて説明された論点(子がいる家庭におけるFIREの考え方やFIRE後の生きがい)には熱量を感じ、十分な説得力を感じられました。読んで良かったか読む必要はなかったかという点では、「読んで良かった」という結論になります。

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の会員である方や無料体験を利用できる方は、無料で一冊まるまる読めます。(いずれ読み放題の対象外となってしまった時は有料になります。)

↓以下はFIREの関連本です。

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