Audibleの「2か月99円キャンペーン」を利用して、オーディオブックを楽しんでいました。
いよいよその2か月も終わりそうです。
- 「これは良い!」と思う本
- 「あまり印象に残らなかった」本
のどちらもありました。
自身の備忘も兼ねて、読んだ本とその感想を残しておきます。
イクサガミ 人
時代小説作家の今村翔吾さんのシリーズ作品第3部です。
- 『イクサガミ 天』
- 『イクサガミ 地』
は以前、Audibleで聴いていました。
エンタメ作品としてシンプルにとても楽しく、引き込まれます。
冊数を追うのが大変なので、あまりシリーズ物は読まないのですが、本作は面白く、どうしても続きが気になってしまうため自然と読めています。
今作で完結するかと思っていたら、まさかのもう1巻あるようです。
Audibleに登場したら、必ず聴きます。
茜唄(上)、茜唄(下)
こちらも今村翔吾さんの作品。
平家物語と、没落する平家を主人公に描いた作品です。「敗れていく者」の儚さを感じられる作品で、日本人好みだと思います。
私が今村翔吾さんの本を読むようになったきっかけである『じんかん』と通じるテイストで、すごく好きな小説となりました。
「本当の悪人はいない」という人間観で描かれているような気がするのですが、その人間観が私の琴線に触れます。
作中に登場する、
- 平知盛(たいらのとももり)
- 平教経(たいらののりつね)
- 木曾義仲(きそよしなか)
ゆかりの地を訪ねてみたくなっています。
以前、滋賀県の大津市を歩いている時に、木曽義仲ゆかりの「義仲寺(ぎちゅうじ)」の前を通りました。ただその時は本作を読む前。特に木曾義仲に何の思い入れもなかったため通り過ぎたのですが、今思うと惜しい。今行けば、作中の義仲に思いを馳せながら、寺を回ることができると思います。
ここまで読後に影響を与える作品は、私にとって多くありません。
良い本でした。
史上最強の哲学入門
各所で推薦されている哲学の入門本。
とっつきやすく、偉そうな言い方になってしまうかもしれませんが、よくできている本だと思いました。
ただオーディオブックで聴くには一癖ありました。
ナレーションがちょっとうるさく、きつかったでしょうか。
昼間の外出に合わせて聴くことでなんとか読了。内容はよかったです。
なぜ働いていると本が読めなくなるのか
食わず嫌いで、知っていても読んでこなかった本です。
YouTubeのリハックというチャンネルに著者が出演している様子を見て興味を持ち、本書を読んでみました。
結果、この本も本当によくできていました。
- 随所で出てくる引用の多さ
- 極端にならないバランス感
- 分析の深さ
いずれも舌を巻くレベル。
タイトルを読んだ時は、「本を読めないのは現代のビジネスパーソンは忙しく、同時に、スマホやコンテンツにプライベートも浸食されているからだろう」と安易な結論を想起していました。しかし、当たり前ですがそんな陳腐な内容ではありませんでした。
新自由主義という用語はあちこちで見聞きしますが、ある程度腹落ちして理解できたのは本書のおかげです。
自分が、親が、祖父母が、どういう時代に生きてきて、何を「当たり前」として受け取ってきたのか。それが垣間見れることに、本書一番の魅力を感じました。
茶の本
岡倉天心による著作。
過去に読んだことがあるものの、内容をあまり覚えておらず、でも良書であるという印象だけ残っていました。
日本とは、私を含めた日本人とは、を考えるのにうってつけの本です。
古いのに古さを全く感じず、楽しく読める不思議な本。名著といわれる所以なのだと思います。
おわりに
Audibleの「2か月99円キャンペーン」を利用して読了したオーディオブックを紹介してきました。
上記以外にも、「途中まで聴いたものの読み終えていない本」はたくさんあります。それらはまた次の機会に聴くつもりです。
牧場で働いていた頃は、ほぼ1日中聴くことができたため、1日1冊ぐらいのペースでした。今はさすがにその時ほどの冊数はこなせません。
ですがやはりオーディオブックはとっつきやすい読書法。自分の人生に影響するレベルの良書に出会う頻度を上げてくれます。
次のキャンペーンの案内が来たら、再びAudibleに申し込みます。それまではたまってきたPodcastのコテンラジオを聴くつもりです。
もしAudibleに興味があれば
↓の記事もよければ読んでみてください