✓神道・神社について学んでみたい
✓神道・神社についての初学者向けのおすすめ本を知りたい
という方向けの記事です。
神道・神社関係の本を30冊以上読んだ中から、おすすめできる本を11冊ピックアップしました。
神道や神社について学ぶと、日本の歴史や日本人の心の在り様など色々なことに思いを巡らせることができるようになります。
私自身はそのようなことこそ真に生活の豊かさににつながるものだと思っています。
神社・神道について基本的な知識を学んでみたいという方や、神社巡りを楽しんでみたいという方の参考になれば幸いです。
【神道・神社】初学者におすすめの入門本~最初の1冊に~
①日本人として知っておきたい神道と神社の秘密
神道・神社について学ぶ際の「最初の1冊」として非常におすすめ。
タイトルに入っている「秘密」という言葉や表紙の雰囲気から、ややとっつきにくい雰囲気を感じてしまいそうですが、実際は神道・神社の入門書として非常にわかりやすい良書です。
内容は基本知識、神社、神話、神主まで網羅的で、説明もわかりやすく解説の深さも丁度良いです。
この一冊で神道や神社についての基礎知識をしっかりと学ぶことができます。
神道・神社の基本となる「日本の神話」について学べる本
ここで紹介する4冊は、神道・神社について学ぶ時には欠かせない「日本の神話」について知るのに最適な本です。
「ヤマタノオロチやヤマトタケルなど聞き覚えはあるけどどんな内容や意味だったかは分からない」。こう感じる方が多いと思います。
ですが、あらためて日本の神話について学ぶことで、日本人の感性や歴史、神社に祀られている祭神などについて思いを巡らせることができるようになります。
特に日本の神話をひととおり理解した後に訪れる各地の神社は大変興味深く、お住まいの地域の神社から旅先にある神社まで、どこを見ても楽しめるようになるでしょう。
②世界一おもしろい日本神話の物語
具体的な神話の解説よりも「神話のストーリーそのもの」を知るのにおすすめの本。
イザナギ・イザナミの国生みからヤマトタケルまでの日本神話が、わかりやすくかつ丁寧に書かれています。
日本の神話といえば古事記・日本書紀からなるいわゆる「記紀神話」が有名ですが、本書は古事記に書かれている神話を紹介しています。
神話に登場する土地が今の何県に当たるかも紹介してくれているため、イメージがわきやすく頭に残りやすいでしょう。
③知っておきたい日本の神話
記紀神話のわかりやすい解説書です。
神話のストーリーを紹介しながら、適宜解説もしてくれています。
この一冊で記紀神話の内容やその意味するところを学ぶことができるため、「教養として」日本神話の内容や意味を理解しておきたいという場合に最適。
解説もわかりすくおすすめの一冊です。
④日本の成り立ちが見えてくる 古事記99の謎
古事記についてトピック毎に解説している本です。
古事記や神道に対する基礎知識を知っている前提で読めば、知識の穴埋めや補完ができます。
逆に何も知らずに読むと、ところどころ前提がわからないところが出てくるかもしれません。
神道・神社の基礎を押さえた上で、古事記に対する理解を深めたいというときにおすすめです。
⑤本当は怖い 日本の神話
日本の神話の中から「恐ろしいと思われるエピソード」を取り上げて解説しています。
そのエピソードの背景(当時の習慣や政治的な事情など)を説明してくれるため、どうしてそのようなエピソードが神話に入っているのかわかるようになります。
記紀神話のストーリーをおおよそ知っている人がエンタメ的に読んで楽しめる本です。
【神道・神社】の要点だけを押さえるならこの2冊
ここで紹介する2冊は書店でもよく見かけるものです。
内容もコンパクトで読みやすいのですが、注意点もあります。
それは初学者よりも「基礎知識を持っている人に向いている」本ということです。
表紙のデザインやタイトルからは初心者向けと思われるのですが、内容が絞られ過ぎており、神道・神社の全体像を知るには向いていません。
基礎知識を持っている人が要点を思い出したり、気になるトピックだけ学びたい場合におすすめの2冊です。
なお2冊は似た内容をしばしば含んでいます。
神社か神道か、どちらをより知りたいかという目線で1冊を買えば、もう1冊をあえて買う必要はないでしょう。
⑥眠れなくなるほど面白い 図解 神社の話
⑦眠れなくなるほど面白い 図解 神道
実際に神社へ行くなら読んでおきたい本2冊
ここでは「実際に神社へ行くなら読んでおきたい」本を2つご紹介します。
⑧祈り方が9割 願いが叶う神社参り入門
神社での参拝に特化した本です。
神職資格を持ちつつも経営者としてビジネスをしている著者による本のため、とっつきやすく読みやすいという特徴があります。
神道関係の本は学者による堅めの本か、読む人を選ぶスピリチュアルな本かという2種類が多いのですが、本書はそれらとは違いバランスが良く、一般の消費者やビジネスマンにとって丁度よいでしょう。
神社を参拝するときにどんなことに気をつけたら良いか、どんな基礎知識を持っていると良いか、どのようなお祈りをするとよいかがよく分かるようになります。
神道や神社に対する全般的知識を学ぶというよりも、「神社参拝」に絞ってわかりやすく学びたいときに最適です。
パワースポットという考え方の弊害など、現代的なトピックについても触れられています。
⑨日本の信仰がわかる 神社と神々
日本神話に登場する神々や、日本の主要な神社について、イラストや写真を多用しつつ紹介している本です。
旅先にどのような神社があるか、どんな神社に行ってみたいかを考えるのにとても便利です。
神社巡りをしてみたいと考えているなら是非持っておきたい一冊といえるでしょう。
もう少し詳しく学んでみたい時の1冊
⑩教養としての神道 生きのびる神々
入門・初学者向けというよりは基礎知識を持った人向けの本です。
あるテーマについての諸説を紹介したり、神道研究者への言及がしばしばあったりと、やや細かい部分まで踏み込んでいるため、神道の全体像を知りたい場合には合わないかもしれません。
「教養としての…」というタイトル・コンセプトから「一般人が最低限知っておきたい内容」と想像するとミスマッチを起こしかねません。
一方で、神道について大まかな知識を持った人が、さらに踏み込んで神道について学びたいと考えた場合にはおすすめできる一冊です。
神道の起源など、各テーマに色々な学説があることがわかるはずです。
「入門書の類は飽きてしまったな」という方は一読してみると面白いと思います。
ややマニアックな本を読んでみたいならこの1冊
⑪アースダイバー 神社編
かなりマニアックな本です。
神道・神社について非常に深い考察がなされていますが、真偽の判断がつきません。
「一般的な入門本や解説書とは一味違った神道本を読んでみたい」、「解釈の幅を広げたい」という人にはかなりオススメの一冊です。
読む前と読んだ後では神道・神社の見え方がきっと変わっていると思います。
まとめ
本記事では、神社・神道について学ぶ時におすすめの本を11冊ご紹介しました。
大人になってからあらためて学ぶ神社・神道はまた格別です。
社会の仕組みや、歴史、日本など少し大きなテーマについても関心を持てるようになっていたり、気になった神社を訪れるだけの精神的・経済的な自由を持てるようになっていたりするためです。
せっかく興味を持ったのであればこれを良い機会に是非気になった本を読んでみてください。
知識として面白いだけでなく、実際に日常生活を豊かにしてくれるものだということを実感できるはずです。
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↓東京の「明治神宮」の訪問記です。神道・神社についての知識が少しあるだけでも、何も知らないよりははるかに参拝を楽しめることを実感できました。
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