- 酪農業で働くことに興味がある
- 酪農業で実際に働くことが決まっている
- 酪農業で働き始めたばかりで不安を抱えている
そうした人の参考になるかもしれないということで、私が就農したての頃に、
- 苦労したこと・大変だったこと
- その対処
をいくつか取り上げています。
前回は、1つ目として「脚の疲労・筋肉痛」でした
そして今回は、牧場で働き始めて2日目から始まった「手荒れ」についてです。
ポイントだけ先に書いておくと、
- 就農後すぐに皮膚が乾燥したり、ひび割れたりした
- 原因は「軍手を直に手にはめていたこと」
- 人によってはゴム手袋や薬液、オイルが原因になり得る
- 対処として、ゴム手袋をつけた上に軍手をはめることで手荒れが起きなくなった
- 人によっては逆に、軍手の上にゴム手袋をつけることで解決する場合もある
です。
以下、具体的に書いていきます。
症状と原因
手荒れの症状
- 皮膚の乾燥・かさつき
- ひび割れ
- 出血
- 硬化(角質化?)
- かゆみ
が具体的な症状です。
牧場で仕事をし始めた翌日頃から手が荒れてくるようになりました。
最初は皮膚のかさつきを感じただけでしたが、次第に一部が硬くなってひび割れるようになりました。数日経つ頃には、少し血が出たり、手を洗ったり何かに擦れたりすると痛みを感じるまでになってしまいました。
文字で見る分には地味で大したことがないように思われるかもしれません。
ですが、結構やっかいです
酪農のあらゆる作業で手を使うので、その度に痛かったりすると毎回気が削がれます。そして、帰宅してからもその手で私生活を送ることになり、残念な気持ちになるからです。
手荒れの原因
私の場合、手荒れの原因は「軍手を直に手にはめていたこと」だったようです。
軍手は埃がついたり作業によってはオイルなどを吸着します。そうした軍手をはめることで、吸着物の影響により手が荒れたようです。特にオイルや油を吸った軍手を素手ではめるとすぐに荒れました。
私の場合は軍手が原因でしたが、牧場には他にも様々な手荒れの要因があります。
搾乳をはじめとする色々な作業で使用する「薬液やゴム手袋」もよく手荒れの原因になります。
搾乳作業をする際は、衛生上の理由からゴム手袋を装着します。他の従業員はこのゴム手袋が原因で手荒れが起きていました。ゴム手袋には内側に滑りを良くするための粉がついていることがあるのですが、これが肌に合わなかったそうです。
対処・経過
①軍手を直にはめることが原因の場合
軍手を直に手にはめることが原因で手荒れに悩まされていた私の場合は、「ゴム手袋をはめた上に軍手をさらに装着する」ことで解決しました。
私はゴム手袋では手が荒れないので、ゴム手袋によって素手を保護している形です。こうするようになってからは手荒れがなくなり、一安心となりました。
数年経った今でも、作業の時は基本的にこのスタイルです
②ゴム手袋を直にはめることが原因の場合
私とは逆に、ゴム手袋を直に手にはめることで手荒れが起きていた従業員は、「かなり薄手の軍手を百均で購入し、その軍手をつけた上でゴム手袋をする」ことで手荒れがなくなりました。
このパターンの従業員は何人かいました。
③場合によっては皮膚科も受診
また、人によってはかゆみが酷く、夜中に手がかゆくて起きてしまうことがあったようです。
そうした時は皮膚科を受診して塗り薬をもらっていました。よく効いたそうです。
雑感:たかが手荒れ、されど手荒れ
手荒れは地味なのですが、実は厄介な症状です。
痛みやかゆみの他、手がカサカサしていると、私服のセーターなどをすぐに毛羽立たせてしまいます。生活をしているだけでも不自由を感じ、小さなストレスが積み重なります。
人により手荒れの原因は異なってくるのでしょうが、軍手やゴム手袋によるものであれば上記の対策が有効な場合もあります。
牧場で仕事をし始めたばかりの頃はこうした小さな問題が次から次へと出てきました。その度に、それまでのデスクワーク中心の生活からのギャップに不安を覚えたものです。
しかし今となれば、誰しも困れば自然と対策を編み出したりして慣れていくものだと強く思います。なので、酪農に限らず農業を仕事にし始めたばかりの方で、小さな困りごとが次々に出てきて不安な場合でも最初はこんなものだと考えてもらえれば良いのかなと思います。
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酪農初心者さんから経験者まで、読む人別におすすめできる酪農本をまとめています。酪農業に興味がある人や、牧場での困りごとがあるという人は是非見てみてください。