- 酪農業で働くことに興味がある
- 酪農業で実際に働くことが決まっている
- 酪農業で働き始めたばかりで不安を抱えている
そうした人の参考になるかもしれないということで、私が就農したての頃に、
- 苦労したこと・大変だったこと
- その対処
を今回の記事から始めて、いくつか取り上げてみます。
まずは、私が牧場で働き始めた初日から悩まされた「脚の疲労・筋肉痛」についてです。
ポイントだけ先に書いておくと、
- 学生時代にスポーツをしていて体力には多少なり自身があった自分でも、初日からひどい脚の筋肉痛と疲労感に悩まされた
- 原因は立ちっぱなしで作業をする搾乳作業
- 特別な対処はなく、仕事を始めて1週間経ったころから体が慣れ始め、次第に脚の疲労感も消えていった
- 不安な人へ伝えたいことは「否が応でもいずれ慣れるので大丈夫」
- 就農直後に感じる様々な不安の解消方法はたいてい「時間が経って慣れること」
です。
以下、具体的に書いていきます。
*これとは別に、就農してから1~2年後、牧場や仕事の全体像が分かるようになってからわかってきた苦労・大変なことというのもあります。そちらもいずれは記事にしてみようと考えています
前提:私の体力や実際にした仕事など
- 私は学生時代は運動部に所属。スポーツは今でこそあまりしませんが元来は好きな方です。
- サラリーマンとして過ごした数年はデスクワーク中心の生活で運動はあまりしておらず、就農当時は運動不足の状態でした。
- 就農してまず最初にメインとなった仕事は「搾乳」です。パーラーという搾乳専用のスペースで、順々に牛の搾乳作業をこなしていきます。作業時間は、朝2時間半~3時間ほど、夜も同じく2時間半~3時間ほどです。終始、作業は立ちっぱなしで行います。
症状:就農初日の夜からひどい筋肉痛
脚の疲労感が気になりだしたのは、就農初日の夜の搾乳作業中。
1日に6時間以上も立ちっぱなしでいたことは、それまでの人生でほとんどありませんでした。
体が慣れていないためか、夜の搾乳作業の途中から、太ももを中心に疲労感と軽い筋肉痛が出てきました。それでも搾乳作業は一度始まると、基本的に全頭搾り終わるまで休憩はありません。
次第に、立っているのがしんどくなってきましたが、数秒の隙間時間に屈伸をしたり、軽く脚を伸ばすなどしてごまかしました。
結局、初日の仕事が終わって夜自宅に帰った頃には、ひどい筋肉痛に見舞われていました。
初日がピークでしたが、この脚の疲労感・筋肉痛というのが数日間続くことになりました。
当時の心境としては、
体力には多少自信があったはずだけど、初日からこんな風で自分は大丈夫だろうか。他の従業員は何ともなさそうだったけど、自分にはひょっとして適性がないのかな
というものです。誰しも同じ道を歩んでいるのかもしれませんが、就農初日は不安になりましたね。
対処・経過:数日間~数週間で体が慣れてくる
この脚の疲労感についてですが、特段の対処はしませんでした。
ゆっくりとお風呂につかったり、軽く足を揉んでみたりしたのですが、効果は感じられませんでした。
筋肉痛や疲労感をこらえながら一週間ほど仕事を続けた頃、かなり症状が和らいできました。
そして就農から一カ月ほどした頃には、立ちっぱなしの作業に体が慣れ、筋肉痛や疲労感に悩まされることはなくなっていました。
最終的に、時間の経過と体が慣れることによって、脚の疲労という悩みは解消されたということです。
雑感:就農直後に感じる不安はたいてい慣れることで解消可能
最初は自分はこんなことで大丈夫なのかと心配になりました。
高齢の親や先輩従業員は涼しい顔をして作業を続けている中、自分だけが搾乳作業中にしきりに脚を上げたり触ったりと気にかけている状態が続いていたからです
ですが、今となってみれば本当になんということのない、慣れが必要だったというだけのことです。1週間~1カ月もすれば否が応でも体が慣れてくる。多くの方がそうだと思います。
冷静に考えれば、日本各地の牧場で老若男女が働いています。始めこそ大変でも、いずれ大丈夫になる。そう思わせてくれる事実の一つではないでしょうか。
今回は、就農したての頃に苦労したこと・大変だったことの1つ目として、「脚の疲労・筋肉痛」を取り上げてみました。そしてその悩みの解消方法は、結局のところ「時間が経って慣れること」でした。
今後もいくつか同様のテーマで記事にしてみますが、先に書いておいてしまうと、就農直後に感じる不安の多くは「慣れる」ことで解消できます。
牧場で働くにあたって不安があるという方に伝えたいのは、「否が応でもいずれ慣れるので大丈夫」ということです。
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就農したての頃に苦労したこと・大変だったことの2つ目として、「手荒れ」を取り上げています。文字で見ると大したことがなさそうですが、いざなると馬鹿にできない悩みの種ととなります
酪農初心者さんから経験者まで、読む人別におすすめできる酪農本をまとめています。酪農業に興味がある人や、牧場での困りごとがあるという人は是非見てみてください。