本記事では私が明治神宮を訪れた際の体験を写真付きで紹介します。
明治神宮は東京都心にありながら静かで、日本の歴史や文化を感じられる場所です。
神道・神社に対して全くの無知だった私が、本で知識を得てから訪れたことで、様々な見どころに気づくことができました。
✓明治神宮に行ったことがあるけど何だったのかよくわかっていない
✓神道・神社の知識が実際の参拝時にどう役立つかイメージが湧かない
✓首都圏に住んでいるけど行ったことがない
という人であれば「明治神宮のどこに注目したら楽しめるか」がわかるようになると思います。
なぜ明治神宮を訪れたか:これまでは素通りしていた
まずは私がなぜ明治神宮を訪れたのか、その理由3つです。
❶神道についての本を読んだことで興味を持った
❷東京で名のある神社としてたびたび名前が挙がる
❸これまで素通りしていたため今度こそ
❶神道についての本を読んだことで興味を持った
過去に記事にしたことがあるように、昨年ぐらいから神道や神社に対する興味が強まり、20冊以上の本を読んできました。
知識がつくと実際に神社を訪れた際に「どこを見ると面白いのか」がわかります。
神道・神社について学んでからは外出する度に、近くにある神社を見て回る習慣がつきました。
その地域の歴史や文化が垣間見れる感じがして、とても楽しいです。
❷東京で名のある神社としてたびたび名称が挙がる
そして今回の明治神宮ですが、神道の本を読んでいるとしばしばその名称が登場します。
東京で名のある神社の1つとして出てくるため、せっかく東京に行く機会があれば明治神宮にも行ってみたいと考えていました。
今回はちょうどそうした機会に恵まれたため、ようやく訪問が叶ったという経緯です。
ちなみに明治神宮は「明治天皇と明治天皇の皇后」を祀っていますが、それを知ったのも本を読んだ時が初めてでした。
それまでは「ずっと昔からある大きな建物か何かかな」ぐらいにしか考えないほど無知だったのです。
*実際の創建は1920年(大正9年)であり、実はまだ100年ほどしか経過していません
❸これまで素通りしていたため今度こそ
実は学生時代を含め、明治神宮の目の前を何度も通ったことがあるのですが、興味を持ったことがなくて一度も行ったことがありませんでした。
若年層でにぎわう原宿駅のあれほど目の前にあっても、です。
今にして思えばもったいないですが、知識がなければ興味関心が沸かないのも自然なことなので致し方ありません。
過去のそうした事情もあって「今度こそは」という思いで訪問してきました。
初めての明治神宮訪問(写真14枚)
ここからが実際の訪問記です。
JR山手線を降りて原宿駅から出ると目の前に明治神宮があります。
↓の写真を撮ったところまでは駅から徒歩10秒ほど。
いきなり立派な鳥居があります。
鳥居にもさまざまな種類があり、こちらは「明神系鳥居」ですね。
鳥居に種類があるということを知らなければ、そもそも注目もしていなかったと思います。
「明神系鳥居だとどんな意味があるのか」までは覚えていなかったのですが、それでも「明治神宮の鳥居はこのタイプなのか」と見ているだけでも楽しかったです。
ちなみに入口周辺には外国人観光客の方々がたくさんいました。
↓の写真は「明治神宮御苑」についての案内板です。
1枚目の写真の鳥居近くにある案内板ですが、私以外に目を向ける人はいませんでした。
さていよいよ鳥居をくぐって本殿のある方に向かっていきます。
木々に囲まれた広い参道の空気は清々しく、東京都心だとはとても思えない環境です。
元来は静かな空間だと思いますが、私が訪れた日は観光客でよく賑わっておりややガヤガヤした雰囲気となっていました。
本殿までの参道を半分ほど歩いたところで現れたのが↓の写真のような日本酒の菰樽(こもだる)です。
日本酒が好きな私としては非常に興味深い。
日本人で注目する人はほぼいませんでしたが、外国人観光客の人々は珍しそうにしており記念撮影もたくさんしていました。
この菰樽についての案内板が↓です。
神道と日本酒のつながりの深さは、神道関連の本を読むとしばしば説明がなされています。
私の理解では諸説あって、
- 古事記において、スサノオがヤマタノオロチ退治の時に用意した酒が日本酒の起源
- 稲の豊作を願う信仰心と神社の関係性は古来より密接で、米から作られる日本酒も神道では重要視される
といった断片的な知識がぼんやり浮かんできました。
なぜ明治神宮に日本酒の菰樽が並んでいるのか。こうしたことを何となくでも想像できるだけで、満足感があります。
↓の写真のように三重県の「作」、山口県の「Ohmine」など私が好きな銘柄も見つかりました。
↓のように石川県の銘酒「天狗舞」もありました。
日本酒が好きな私としては一つ一つの銘柄を順に眺めていくだけでも非常におもしろいです。
とはいえこちらも日本人で足を止めて見ている人はいませんでした。
もしこれが日本酒ではなくて焼酎だったら。私も焼酎には疎いのであまり注目しなかったと思います。
日本酒好きにはちょっとうれしいスポットといったところでしょうか。
菰樽を過ぎるとすぐに大鳥居があります(↓)。
原宿駅すぐのとこにあった最初の鳥居は真新しい感じがしました。こちらは対照的に歴史を感じる重厚感があります。
*明治神宮の公式HPによると木造の明神鳥居としては日本最大とのこと
↓は大鳥居を過ぎた先にあったものです。
「美しい日本語」という言葉が自然と浮かんできました。
↓は客殿の近くにあった舞台です。
神楽を舞うところかと思ったのですが、後に案内板を見たら「祓舎」とありました。「神楽殿」は別にあるようです。
いよいよ本殿近くです(↓)。
この辺りから人の数も増えてきます。
本殿がある区画に入るところに大きな門がありました(↓)。
「寺と違って神社では門があることは珍しい」と本で見たことがあります。
それを明治神宮で見ることとなったため、意外な心持ちでした。
門をくぐると左手に注連縄(しめなわ)がかけられた大きな木が目に入ります(↓)。
注連縄や紙垂(しで)は「神社入門」のような本に必ず登場する用語です。
神聖な木であることが分かります。
↓が本殿です。
賽銭を投げて2礼2拍手1礼という通常のスタイルで祈念します。
多くの人が参拝していましたが、6人ほどが横に並んで参拝できるため回転が速く、待ち時間はほとんどありませんでした。
大鳥居と本殿近くの2カ所が、記念撮影する人が多いスポットだったと思います。
帰りはJR原宿駅方面の南参道ではなく、JR代々木駅方面の北参道を通りました(↓)。
行きに歩いた南参道(JR原宿駅方面)よりも、北参道の方が人が少なく落ち着いた雰囲気を味わえました。
原宿駅寄りの南参道に入って、本殿を参拝し、北参道から出てくまでに要した時間は40分程。
参道を歩く時間はそれなりにかかりましたが、本殿近くでは参拝だけしてお守り等は見なかったため、滞在時間は短めだったようです。
それでも「ようやく明治神宮に行けた」ということで十分に満足できました。
明治神宮訪問時に印象的だったポイント3つ
ここでは明治神宮を参拝して印象に残ったポイントを簡単に紹介します。
❶外国人観光客が多く日本人は少なめ
❷神道について少しでも知識があると感慨が倍増
❸都心で感じる日本の歴史(天皇)や文化(神社という存在、日本酒)
❶外国人観光客が多く日本人は少なめ
私が訪れた日は、参拝客の9割ほどが外国人観光客で、残る1割ほどが日本人のようでした。
海外旅行に行った時の感覚を少し思い出したほどです。
「海外の人からそれほどの関心を集める場所なのだ」というその事実を以て、あらためて日本人として明治神宮に注目しても良いのではないかと思います。
❷神道について少しでも知識があると感慨が倍増
神道について本で学んでから明治神宮を訪れたことで、感慨がひとしおだったように感じます。
「どこを見るとおもしろいか」がある程度わかるからですね。
そもそも何を祀っている神社なのかということや、鳥居の形などです。
何の知識もなく訪れていたら「へえ」や「ほお」という感想だけで終わってしまっていたと思います。
❸都心で感じる日本の歴史や文化
ややもすると無機質な都心で、日本の歴史(天皇)や文化(神社という存在、日本酒)を感じられたことも良かったです。
- 人を神様として祀るという信仰の在り方
- 土地が希少な都心にこれだけ広大な敷地を持つ「神社」が存在すること
- 神道と日本酒の関係性
など思いを馳せられるポイントがいくつもありました。
アクセスと「訪問時の注意点」3つ
明治神宮へのアクセス
- 「JR原宿駅」からなら南参道がすぐ
- 「JR代々木駅」からなら北参道へ徒歩7分ほど
訪問時の注意点3つ
私が明治神宮を訪れて感じた注意点は次の3点です。
- 歩きやすい靴がおすすめ
- 参道が長く、本殿まで片道徒歩10分ほど歩く
- 人が多いと石畳を歩けずに砂利の上を歩くこともある
- 滞在時間は想像より短くなる可能性がある
- 美術館のように1つずつじっくりと見て回るものが多くないため
- 軽くでも知識があった方が楽しめる
- 何も知らずに訪れると得られるものがないかもしれない
- 知識が少しあるだけでも参拝がぐんと楽しくなる(明治神宮公式HPを見ておく、など)
まとめ:都心で日本の歴史と文化を感じられる場所
本記事では私が明治神宮を訪れた際の体験を写真付きで紹介してきました。
都心の喧騒から離れて「日本の歴史や文化に思いを馳せたい」という時にピッタリの場所だといえるでしょう。
私のように「これまでに行く機会があったのに行ったことがない」という人は是非訪れてみてください。
心の平穏と豊かな時間をもたらしてくれるはずです。
この記事を読んで「神道や神社について少し興味が沸いた」という人には以下の記事がおすすめです。
少し知識がつくだけで神社の見どころがわかるため、全国どこに行っても楽しめるようになります。
私の神道に対する知識・理解は「全くの素人が本を20冊読んだ程度」です。
専門的な知識のある方からすると正確でない表現等があるかもしれません。
「神道や神社について少し学ぶだけでもこれぐらいには楽しめるようになるんだな」という目線で読んでいただければと思います。