【株式投資】新NISAの現時点での活用方針と私見【2024年~】

株式投資

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2024年から始まる新NISA制度に関連して、日米高配当株投資をメインとする自分が

  • 投資原資をどう確保するか
  • どのような使い方をするか
  • 有望視している具体的投資商品
  • 株式投資に対する考え

等、現時点での考えをまとめてみます。

なお、新NISA制度の概要については野村証券さんのホームページに分かりやすい表があるため、以下掲載しておきます。

出典:野村證券「2024年から始まる、新NISA制度
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投資原資:主に保有銘柄の売却

投資原資は

  • 給与
  • 余裕資金
  • 保有銘柄の売却

によって確保する方針。

私の場合、既に余裕資金がかなり少なくなってきているため、思いの外「保有銘柄の売却」によって投資資金を確保する割合が高くなりそうです。

基本的な活用スタンス:日本の高配当株

新NISAの活用スタンスですが、基本的には「日本の高配当株」主体で枠を埋めていく予定です。

理由は様々ですが、大きいのは次の3点。

数年後にFIREを実現させる可能性があり、その場合は配当収入の最大化が重要

米国高配当株の場合、外国税額控除が使えず、損をした気分を抱える

長期の複利運用の恩恵を受ける枠は、iDeCoつみたてNISA、新NISAのつみたて投資枠の3つに委ねる

数年後のFIRE云々を視野に入れる必要があるというのも一つありますが、後述するように株式投資に対する考え方が、最近少しずつ変わってきているというのもあります。

つみたて投資枠:王道で行くかアレンジするか

つみたて投資枠は高配当株投資をする余地がないでしょうから、これまでのつみたてNISAと同じ目線で利用する方針。

現状のiDeCoとつみたてNISAは「全米株orS&P500:全世界株=1:1」という利用をしていますが、新NISAでは少し変えてみるかもしれません。

投資信託の商品が充実してきたためです。

投資スタイル

王道のインデックスで行くか、アレンジを加えるか少々迷っています。

▼王道で行くなら

S&P500:全世界株=1:1

▼アレンジするなら

S&P500:NASDAQ100:配当貴族指数:全世界株

=2:2:2:4

=0:3:3:4

=0:2:4:4

という感じ。

ふたを開けてみたら「どれもそんなにパフォーマンスの差はなかった」となるかもしれません。

ここまで書いてみて、ふと感じたのは「運用中に気になってごちゃごちゃ手を加えたくならない、シンプルな運用」が一番良いのかもしれないということ。

まだ半年以上の時間がありますが悩ましいところです。

投資有望商品

具体的に投資先の候補として考えているのは、

  • eMAXISSlim米国株式(S&P500)
    • 信託報酬▶年率0.0968%
  • eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)
    • 信託報酬▶年率0.1144%
  • Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)
    • 信託報酬▶年率0.1155%
  • ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
    • 信託報酬▶年率0.2035%

です。

メインの証券口座が楽天証券なので投資できませんが、もしSBI証券を使っていたら「SBI・V・シリーズ」も有力候補だったでしょう。

成長投資枠:日本の高配当株

新NISAの中でも最大1,200万円と枠の大きい成長投資枠。上述のとおり「日本の高配当株」主体で埋めていく方針です。

投資スタイル

「日本の高配当株投資」主体でいく方針。

中でもトータルリターン重視で投資先を選んでいきたい。このように考えています。

その理由は、

「キャピタルの期待大&低配当の銘柄」

▶MAXIS S&P500など二重課税調整対応のETFで良い

「キャピタルの期待小&高配当の銘柄」

▶株価が元本割れした時に苦しい

というもの。

非課税という恩恵を最大限受けながら、株価成長と配当利回りのバランスに優れた銘柄を買っていきたいと考えています。

投資有望商品

具体的な投資候補は「その時々で割安だと思える銘柄をスポット買いしていく」という前提ですが、現時点ではウォッチリストに入れている

積水ハウス、大和ハウス、住友倉庫、信越化学稲畑産業長瀬産業、東ソー、三菱UFJFG、三井住友FG、SBIHD、ジャックス、三菱HCキャピタル、オリックス東京海上日動、MS&AD、SOMPO、第一生命、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、NTT、KDDI、沖縄セルラー電話、JT、日東富士製粉、日東電工、バルカー、TAKARA、アステラス製薬、INPEX、Jパワー、日本ケアサプライ、花王、スバル興業、エクシオグループ、兼松、三菱ガス化学、センコー、ニチレキ、住友精化、大石産業、全国保証東京エレクトロン

太字は特に有望視している銘柄

あたりです。

私の一般NISAの経験で思い出されるのは、「日産、日本ハウスホールディングス」という2銘柄で取得後に大幅な値下がり→5年経過→取得価格大幅ダウンで特定口座行きという痛い経験。

このような脆弱性をはらんだ銘柄(購入時に「大丈夫かな?」と感じてしまう銘柄)はできるだけ避けたいところです。

私見:株式投資に対して思うあれこれ

以上が、具体的な新NISAの活用方針です。

ここからは、新NISAを控えて頭を巡るようになった「株式投資に対するあれこれ」を雑多に挙げていきます。

一言でいえば「数十年先の複利効果最大化を目的として大丈夫か」ということです。

株式投資の未来を絶対視していない

まず私は株式投資の将来性を必ずしも楽観していません。

株式というアセット、米国株の強さは過去の歴史が証明していますが、それがこの先も続くとは確信できないのです。

だからこその「成長投資枠は高配当株投資」、こういう面もあります。

どういうことか。

高配当株投資で、配当を受けることは細かな利益確定といわれます。

つまり、「非課税の恩恵を将来まとめて受けることに賭ける」のではなく、「毎年配当によって少しずつ非課税の恩恵を受ける」ことを選択する。

こういうことです。

現行の資本主義、株主資本主義は50年先も続いているのか

先ほどの話と関連しますが、現行の資本主義、株主資本主義がこの先何十年も続くのでしょうか。

私は現状ではそのように思えません。

歪みが大きくなっているからです。

過去の歴史を振り返ると、いびつな制度、「どこかおかしい」と思われる社会、そうしたものは時間こそかかるものの、いずれは修正されているように見えます。

現行の株式投資に未来を託し、何十年先に大きな非課税メリットを享受するという狙いは、今の株主資本主義が前提ならば非常に合理的でしょう。

しかし「事業の元手たる資本を提供したから」ということを理由に、「会社は株主のものだ」という体がまかり通るのは道理に合わない気がするのです。

株主が非常に大きな力を持つ現行の資本主義。

どのようにかは分かりませんが、これがいずれ修正されていくと考えるならば、(無配株や分配のない投資信託を利用して)遠い将来に大きな非課税メリットを受けるのではなく、高配当株によって毎年細かく制度の恩恵を受けていく。

このような考えもあって良いのかなと考えています。

未来に賭けることに囚われ過ぎていないかーモモからの示唆

ミヒャエル・エンデの『モモ』という本があります。

時間の大切さに気づかせてくれる不朽の名著です。私がこの本を知ったのは、大学の哲学の授業。

本の中で、忙しく働く大人たちが「将来楽になるように今は必死に頑張る」という姿が描かれていた記憶があります。そうして来る日来る日も忙しくし続け、「将来のために」がループする。

この姿が、昨今の株式投資に対する人々の期待と重なって見える時があります。

いつかのためにの「いつか」は来ないーこんまり式片づけ術からの示唆

また、片づけというジャンルで著名な近藤麻理恵さんの本『人生がときめく片づけの魔法』。

片づけという範疇には収まらない著者の哲学が詰まった一冊です。

この本の中でたびたび出てくる言葉が「いつか…の”いつか”は来ない」というもの。

将来使うかもしれないと思って捨てられずに押し入れにしまってあるケーブル。いつか見返すだろうと思ってひっそりとしまわれている思い出の写真たち。

だが「そのいつかは来ない」。

膨大な数の家の片づけを経験してきた著者から出てきたこの言葉は、”将来に対する不安”という人間心理を的確に突いているのではないでしょうか。

いつかのためにとりあえずたくさん投資に回しておこう。

このように「いつか」が株式投資への向き合い方に入り込んできてはいないでしょうか。

先送りが染みついていて「今」を見られなくなっていないか

『モモ』や近藤麻理恵さんの本から得られる示唆は、複利の有効性が喧伝される資本主義社会において「今」を見られなくなっていないかということです。

将来に向けた資産づくりという観点自体はたしかに大切だと思います。

今と将来への資産・資源の配分のバランスが取れているなら何も問題ありません。

しかし、将来のためにという考えが頭を占め、今が蔑ろにされるようなことにはなっていないか。

この点は自戒も込めて気をつけたいと考えているのです。

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