FI(=経済的自立)を当面の目標に、毎月一定額を日米の高配当株に投資しています。
投資先の候補として100銘柄程度(日本:米国=2:1)をリスト化して定期的にウォッチ。
その中でも、
- 移動平均線を下回るなど株価が低迷気味
- 連続増配銘柄もしくは累進配当銘柄
- 日本株:配当利回りが4.0%以上(できれば5.0%以上)
- 米国株:配当利回りがVYMを上回っていてかつ3.0%以上
について、逆張り気味に投資をしています。
記事にしている理由ですが、ある銘柄を知っているかどうかが納得度の高い投資には必要だと考えているので、「こんな銘柄もあるんだ」ということを知ってもらうきっかけになればうれしいというもの。
もちろん、自分の投資記録を残しておきたいという思いもあります。
2023年9月の主な投資先
2023年9月の主な高配当株投資先は、
- 日本株
- 愛知電機(名証6623、配当利回り4.22%)
- 米国株
- BTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、配当利回り10.64%)
の2銘柄となりました。
*配当利回りは、本稿作成時に楽天証券もしくはヤフーファイナンスで表示される数値であり、参考値です
雑感
優待&高配当銘柄として「名証6623 愛知電機」へ新規投資
日本の高配当株では「愛知電機」へ新規投資しました。
業種は電気機器で、中部電力系の変圧器メーカーです。
投資理由は
- PER(7.34倍)、PBR(0.52倍)ともに過去5年のレンジで見ると割高ではない
- 増配傾向
- この地合いで配当利回り4%超
- 2023/3期で配当性向25.5%と余力が大きい
- 配当方針が「安定配当の継続」であり、多少なり安心感がある
- PBR0.52倍と低く、上昇期待あり(ただし東証ではなく名証銘柄)
- 業績は長期的には右肩上がり
- 株主優待アリ(継続保有1年以上で選べるギフト3,000円相当)
です。
気になる点は
✓キャッシュフローがマイナスに転じることがあるなど安定しない
✓名証銘柄で売買しにくく、流動性にやや難あり
という2つ。
それ以外はなかなか優良な銘柄だと思います。
↓は愛知電機の配当推移です。記念配当を除くと横這いを挟みつつも増配傾向が続いています。
日本の高配当株全体が好調で割安感が薄れる中、「愛知電機であれば今の水準でも投資できる」と判断しました。
ちなみにこの銘柄を知ったきっかけはSNSです。
SNSは好んで使わない方ですが、情報収集に限って使えばやはり便利ですね。
この記事がそうした「投資候補銘柄」を見つけるきっかけになれば私としてもうれしいです。
米国株の配当再投資&ドルの余力でBTIへ追加
米国株からドルで受け取った配当金&ドルのまま放置していた余力資金の一部を使ってBTIへ追加投資しました。
↑はBTIの週足チャートです。
直近はかなり低位で推移しており割安と判断しました。
高値掴みさえ避ければ、株価は横這いでも配当利回りの分高いリターンが得られます。
売上の地域別割合もある程度分散が利いており、同じ主要タバコ銘柄の
✓MO(アルトリア)だと米国一極集中
✓PM(フィリップモリス)だと地域分散は利くが配当利回り(5%台)が相対的に低い
という物足りなさに対してちょうど良い感じがしています。
MOもBTIも投資額が私の中での限度額に達しつつあるため、今後はタバコ株であればPMに資金を割きたいと考えていますが、直近ではやはりBTIに割安感があったと思います。
来月の投資候補銘柄
来月の投資銘柄として注目しているのは、
●米国高配当株
- MO
- PM
- SO
- TROW
- UL
●日本高配当株
- 1719 安藤ハザマ
- 2169 CDS
- 3166 OCHI
- 4041 日本曹達
- 4996 クミアイ化学工業
- 5857 AREホールディングス
- 6623 愛知電機
- 8793 NECキャピタルソリューション
- 9733 ナガセ
- 9769 学究社
- 9795 ステップ
あたりです。
特に「4996 クミアイ化学工業」は直近の決算発表後に大きく下げているため、妙味を感じたら前倒しで9月中に追加投資する可能性があります。
アノマリー的には9月は米国株がよく下がるようですが、今年はどうなるでしょうか。
私自身の頭にあるのは「3月中下旬や9月中下旬は、機関投資家のPF整理のためか相場が下がることが多い(気がする)」ということです。
実際にどうかは分かりませんが、私としてはそのことを意識しつつ相場が好調な時には静観する方針です。
↓関連記事です。
先月2023年8月の投資銘柄についてです。
高配当株投資で活用したい無料ツール3選
最後にコラム的なものとして「高配当株投資で活用したいツール3選」を紹介します。
インデックス投資に比べるとやや情報を集めにくい高配当株投資ですが、便利なツールを使えば無料で投資に役立つ情報を集めることができます。
ツール①個別株の広く深いデータを見られる無料アプリ
✓気になった高配当株の業績や過去の配当をチェックしたい
という時に非常に便利なのがmoomoo証券。
アプリ名に証券とついていますが口座等はなく、NASDAQ上場企業による次世代金融情報アプリ(無料)です。
アプリの方が使い勝手は良いですが、ウェブ版でもそれなりに使えます
今までいくつかの株アプリを試してはあまり使えず落胆していましたが、moomooについては「ちゃんと使える株情報アプリ」であり重宝しています。
日本ではまだそれほど知られていませんが、世界200か国、2000万以上のユーザーがいます。
❶個別銘柄の業績や配当をかなりの年数遡って見られるため、とにかく銘柄分析が楽になる
❷ランキング機能が充実(高配当ランキングなど)
❸日本株・米国株のどちらにも対応
❹テクニカル指標も充実しているため売買のタイミングを考えやすい
❺ウォーレンバフェットの売買動向や保有株の状況が簡単に分かる
❻大口投資家や空売りの動向も見れるため、売買の参考にできる
利用は完全無料で、アカウントを作ること(メールアドレスの登録だけで可)で各機能が使えます。
高配当株の情報を集めるのは案外面倒に感じることが多くないでしょうか。
いくつかのサイトを回ったり、その企業のIRページを見たりと時間がかかるものです。
それが1つのアプリで情報を十分に見られたらとても便利ですよね。
「高配当株をもっとラクに調べたい」という人には特におすすめです。
ツール②マニアックな米国高配当株を見つけられる無料レポート
✓JNJやKOとは違った「日本ではなかなか知る機会のない米国高配当株」を知りたい
という時に役立つのがWeiss Ratings。
米国で50年以上の歴史を有する投資格付機関で、無料レポートを発行しています。
❶今なら「最高ランク米国株トップ25銘柄」という無料レポートが読め、マニアックな米国高配当株を見つけられる
▶1万銘柄以上から選ばれたトップ0.1%の「強い米国株」
▶レポートで紹介される銘柄は時々変わるため、今の25銘柄は今しか知ることができない
❷25銘柄には米国高配当株&米国グロース株のそれぞれがバランスよく含まれている
❸日本で生活しているだけではよほど知ることができない銘柄が多い
❹メールアドレスの登録だけで読める
▶私用のアドレスを登録するのに抵抗感があれば、適当なフリーアドレスでも大丈夫
▶その後はメールマガジンが届く
❺毎回メールの最後に配信停止のリンクも載っているので、合わなければすぐに登録を解除できる
米国高配当株投資をしていると、たいてい目にする高配当株は同じだと思います。
定番なのはJNJやPG、KOなどではないでしょうか。
ですがそれ以外のマニアックな高配当株まで知っていれば、相場の状況に応じて割安な銘柄が見つけやすくなったり、ポートフォリオの分散性を高めることができます。
無料で読めるレポートなので、高配当銘柄の選択肢を増やしておきたい場合におすすめです。
ツール③日本の高配当株を始める時に頼れる投資本
「日本の高配当株」への投資を考えるなら、
日本高配当株ブロガーである長期株式投資さん著の、
という書籍が非常におすすめ。
私自身、米国高配当株メインだったところから日本株にも手を広げましたが、最初は何から手をつけたら良いか随分迷いました。
いくつかのサイトや書籍を見る中で、一番役立ったのがこの本です。
表紙のデザインがややチープな感じがして当初は訝しんだこともありますが、中身は至極まっとうです。
日本の高配当株を始めるのに必要な情報が十分な量、丁寧に解説されています。
永久保有推奨銘柄(17銘柄)の紹介があるのも具体的で好印象です。
実際に書籍を購入するのも良いですが、今ならAmazonのオーディオブックサービス「Audible」の聴き放題対象にもなっているため、無料体験を利用すれば無料で全文を聴くこともできます。
私は紙の本で読んだ後に、Audibleで再度本書を聴きましたが、やはり日本の高配当株投資をするなら非常に良い本だと感じました。