【酪農】業界動向や私の労働状態(定点観測/2022年5月)

酪農
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酪農業は多くの方々からは遠い存在です。

一方で、一定数ですが遠いところから酪農に興味を持たれている方もいます。仕事としての酪農に興味がある方や牛乳や牛肉の消費者さんですね。

ですが、それに応答できている情報媒体はそれほど多くないというのが私の印象。

なので今回は、

  • 現在の酪農情勢
  • 私の労働状態(酪農業で実際に働いている人間の一サンプルとして)

について簡単に記していきます。

いずれも酪農を仕事とする一個人の私見ですが、酪農に興味を持たれている方に対して現場の声・温度感を届けるという意味で何か参考になればうれしいです。

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酪農情勢

景況感

非常に悪いです。

一番のネックは飼料単価の値上がり。ここ数カ月でかなり急激な値上がりが続いています。

世界的なインフレや物流の滞りなどが影響していると言われていますね。

酪農業において飼料費というのは最大の費用項目。飼料費の増大は、牧場の存続にダイレクトに影響を与えます。実際、私の周辺の牧場のいくつかがこの数カ月で廃業してしまいました。

とても寂しいことです。

業界が抱えている課題

  • 飼料の海外依存度が高く、飼料価格に経営が大きく左右される
  • 需給調整が難しく、しばしば生乳廃棄危機が取り沙汰される
  • 慢性的な人手不足
  • 人材の定着率が悪い

私の労働

一日の労働時間

毎日13時間ほどです。

  • 6~10時→牛舎での通常作業(搾乳、飼料給与、糞処理など)
  • 10~11時→朝食・休憩
  • 11~16時→牧草地での収穫作業 ※昼食はトラクターの中でおにぎりやパンを急いで食べる
  • 16~20時→牛舎での通常作業(搾乳、飼料給与、糞処理など)

という具合です。牧草地作業がある繁忙期に突入したため、1年の中で最も忙しい頃です。

なお、牧草地作業がない時期は1日10時間ほどです。

月間休日数

2日ほどです。

酪農ヘルパーさんが私たちに代わって牛舎での作業をしてくれる日が月4日ほどあります。普段はこの日が休日ということになります。

しかし、ヘルパーさんの仕事はあくまでも牛舎での作業のみなので、牧草地作業はそうした日でも自分たちで。そのため、実際の休日数というのは月2日ほどですね。

2022年5月現在の所感としては以上です。今後も不定期に上記のような内容を記事にしていこうと考えています。

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