【2024年9月】酪農、投資、日本酒、FIRE生活についての雑感

砂漠に芽吹く 雑記

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FIRE後の気が向いた時に作成する雑記記事です。

この雑記ブログのテーマである

  • 酪農
  • 株式投資
  • 日本酒

に関する近況や、FIRE生活について思うことをつらつらと書いていきます。

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酪農

酪農に関しての知見は、やはりこれまでと大差ありません。現場から離れて相応の期間が経ち、積極的に業界動向を探るといったこともしていないためです。

情報を得ている場面としては、今なお交流が続いている酪農関係者の方との会食です。そこで話を聞いていてちょっと気になるのが「人材不足」の話。

酪農業界ではずっと変わらないことですが、今も人手不足が続いており、従業員の採用が思ったほどスムーズにいかない。採用できても定着しない。こういった内容です。

よくよく話を聞いていると、採用側のスタンスが今の時勢と合っていない気がしてなりません。

「最低賃金が上がって初任給を上げないといけない」
「牧場に貢献しようという熱意が感じられない」
「酪農なんだから難産で定時過ぎたからって”残業代きっちり”って言われても…」

私も牧場の経営側の立場にいたため、こう考えたくなる気持ちはすごくわかります。ですが、従業員や求職者からすると「そんなの知ったこっちゃない」ですよね。

今は売り手市場の時代。その中で人手を確保しようと思ったら、先の例でいえば次のような軌道修正が必要だと思います。

「最低賃金が上がって初任給を上げないといけない」
→そもそも最低賃金で給料を設定しない。求める人材レベルをはっきりさせ、競合する他業種の給与水準との比較で給与を考える
「牧場に貢献しようという熱意が感じられない」
→従業員が自然と「この牧場のために頑張りたい」と思えるような、人事制度や職場環境の整備が先
「酪農なんだから難産で定時過ぎたからって”残業代きっちり”って言われても…」
→そうした”うやむや”は通用しない時代。早めに考えを切り替えた方がいい

偉そうなことをいえる立場ではないですが、一般のサラリーマン(雇われる側の気持ち)→酪農後継者(雇う側の気持ち)→FIRE生活(どちらでもない中立の立場)という変遷を辿ってきた身としては、上述のように思ってしまいます。

株式投資

ポートフォリオは特に大きくいじったりはしていません。

変わらず
・日本の高配当株(青山財産ネットワークス等)
・米国の高配当株(BTIやTROW等)
・米国の高配当株ETF(VYM)
のままです。

とはいえマイナーチェンジはしています。
株価が大きく上昇した銘柄の一部を売却して、他の高配当株に組み替えたりです。

最近ではSOMPO HDを一部売却して、王子HDに組み替えました。SOMPOは業績好調で、連続増配実績もなかなか。しかし不正が取り沙汰される損保業界にあって、ひと際悪目立ちしているような印象が。組織風土なのかガバナンスの問題かわかりませんが、あまりポジションを多く持ちたくないという意識が働きました。

取得利回りの高い銘柄でしたが、それでも売却により別の高配当株を買うことで、PF全体の利回りは少し上げることができます。いわゆる含み益バリアを削ることにはなりますが、収支にそれほど余裕のないFIRE生活では、受取配当金を増やすための1つの選択肢です。

なお8/5の日本株の暴落(?)は嬉々として見ていましたが、結果は不満足なものになりました。暴落用の余剰資金を用意してあったため、それを充てることで「FIRE生活を少しでもゆとりあるものに」するつもりでしたが、あいにくその日は多忙を極め、ほぼ投資できず。夜にまとめて銘柄分析をして投資候補を絞り込み、翌8/6に備えました。ところが8/6は急反発。植木組など一部の高配当株を拾ったのみで、その後は8/5のようなチャンスも来ずに静観となりました。あまりの展開の早さに「あれはいったい何だったのか」と思わずにはいられませんでしたね。

相場の雰囲気は必ずしも落ち着いていません。今年中にもう一度あのような場面が再来することを願っています。

トレードで小遣い稼ぎも

FIRE生活では暴落用にとってある余剰資金の一部を使って、短中期目線のトレードをすることも。数千円~数万円の利益が出た時点ですぐに売却し、小遣いを得ています。

ただし「FIREをして平日の日中にずっと相場に張りついていては不毛だ」とある時から感じるようになったので、相応の確信が持てる時のみです。月に0~3回程度でしょうか。

万が一目論見が外れて長期で含み損になっても困らないよう、次のような条件に気をつけています。

  • 最大でも余剰資金の20%までしか動員しない
  • 塩漬けになっても最悪納得して保有できる高配当銘柄のみ

最近ではINPEXや野村不動産でそのような取引をしていました。

確定した利益は、日本酒の購入や旅行代金に。生活費はFIREの土台部分である配当金で賄い、予算外の娯楽費はこうしたトレード収益で賄うというスタイルが、今は心地よいです。

日本酒

しばらく「日本酒は会食時のみ」という生活をしてきましたが、最近になって自宅でも飲みたい気持ちが再び湧いてきています。

というのもFIRE前より健康に意識が向くようになり、食卓に魚が並ぶ機会が増えたためです。

魚を食べていると、どうしても日本酒がほしくなります。しかもほしいのは、私の元来の好みである甘口やフルーティータイプの銘柄ではなく、辛口の日本酒。

これまであまり進んで飲んできませんでしたが、魚料理にはやはり辛口かと。北陸の銘柄に多い印象があるため、黒龍や菊姫など試してみようかと考えています。

ただしビールと比べて日本酒は出費が痛いですね。ビール1本と日本酒1合を比べると出費が倍ぐらい違います。ファットFIREならいざ知らず、自分の場合はそのあたりも考えながらです。

FIRE生活

FIRE生活が始まってある程度してから、「特にやりたいこともなく、かといって不満もなく、だけどどこか不完全燃焼感がある」。そんな期間が続いています。

一時はどうしたものかと焦燥感を覚えることも。しかし、最近読んだ本がここにズバリの示唆を与えてくれました。

読んだ本は山口周さんの対談本『思考のコンパス』。いつもながら図書館で借りてきた本です。

印象的だった部分を引用します。いずれも生命科学者である高橋祥子氏との対談部分です。

・私たちが頭の中で想像したより良い世界との比較によって初めて、「現在」が改善されるべき世界になる
・それは個人の主観ですが、主観があって初めて課題が明確になり、そこに自分の意思が生まれます
・個人のキャリア、人生においても同じだと思います。よく学生の方などから「好きなこと、やりたいことを見つけるためにはどうしたらいいのですか」と聞かれますが、いま存在する世界が理想の世界なら、何の課題もありません
・想定外のこと、想像できないこと、不確実なことを経験することによって初めて自分の主観的な命題が浮き彫りになってくる
・なるべく想像可能性が低いところに身を置いた方が自分の課題は見つかりやすい
・情熱が湧くとは、生物学的にはドーパミンが放出されている状態だと思いますが、体を動かすことでドーパミンは放出されます
・情熱があって動くのではなく、まず体を動かして、行動してみて、初めて情熱が芽生えるのだと思います

要は

  • 現状に満足しているなら何の課題もないため、やりたいことがなくても(活動的でなくとも)それは当り前
  • 想像可能性が低いところに身を置くことで、やりたいことが見つかっていく可能性がある

ということです。

自分の状態をうまく言葉に表せるようになったことで、状況の整理ができました。

私の場合はFIREそのものがゴールであったし、その後のFIRE生活ではストレスも激減。ゴールも達成したし、現状に不満がないため、漫然とした感じになってしまっていたのも「それはそうだろう」と。

その上で、これからどうするかです。

本書で得た示唆に従うなら、想像可能性が低いところに”まずは”身を置いてみる、ということになります。やる気があるから行動するのではなく、行動することであとからやる気が出てくるものを見つけるということですね。

焦らずに、気になったことに少しずつ手を出していこう。そんなことを考え始めています。

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