FIREをしてから概ね穏やかな日が続いています。
今回はこの雑記ブログのテーマである
- 酪農
- 株式投資
- 日本酒
についての近況や、思うことをつらつらと書いていきます。
書きたいことを書きたいように書くという、本来の「ブログ」らしい記事を書けることに感謝です。
酪農:業界の変革が求められるのも遠くない
酪農業界と今の自分の距離感
牧場を退職して日が経ってきており、徐々に現場感覚は消えてきています。
当然、酪農現場において肌で感じる旬のテーマや課題には疎くなってきているでしょう。
- ホットな種雄牛は何かといったことや
- 飼料価格の水準
などですね。
それでも概論的な話は今もできます。
というのも、ありがたいことに酪農家時代に仲良くしてくれていた方々の一部と今も交流が続いているからです。
業界を去った身としては、少し後ろめたい気持ちも正直ありましたから、本当にありがたいことです。
そして私自身、自分が勤めた牧場については今なおネガティブな感情を強く感じていますが、酪農業そのものがイヤになったわけでは全然ありません。
こうした交流の場で出てくる話題や、自分自身のアンテナにかかる情報などから最近の酪農業についてのあれこれを書いてみます。
人手不足が業界の変化を強制的にもたらすか
最も関心をもって見ている事象は
「酪農業界における人材不足の深刻化」
です。
色々と飛ばして書きますが、これが酪農業界に変化をもたらすのではないかと見ています。
もっと突っ込んだ書き方をすれば
- 「経営、マネジメント」を蔑ろにしている牧場の淘汰
- 古い体質の農協(酪農専門農協含む)や行政等関連組織の人材不足と、それに伴うサービスの品質低下&範囲縮小
- 修理業者の人材難による修理価格の高騰と、それによる牧場の経営環境悪化
などです。
昭和的気風が色濃く残ってきた酪農業界ですが、大きな変化を経ずにここまで来てしまったツケを、一気に支払うことになるのではないかと予想しています。
円安の更なる進行など収支面での厳しさもあるとは思いますが、業界を変える最大因子は「人手不足」ではないでしょうか。
実際に私の周辺の事例として、3回搾乳をしてきた牧場が、人手不足により2回搾乳に切り替えざるを得なくなったということがあります。その牧場はもともと、牧場スタッフの扱いに関して同業者から心配されているところでした。
こうしたことが牧場や関連組織を含めた業界全体的に起きてくると思います。
株式投資:もの足りない相場推移が続く
手持無沙汰から株価チェックが増える
株に関しては、特段大きな動きもなく、物足りないと感じる相場が続いていますね。
FIREをしたとはいえ、さすがに少しの現金余力は残しています。
大きな下落があれば魅力的な利回りとなった高配当株に投資するつもりです。しかしなかなかそうした相場にはなりません。
米国が
- 商業用不動産の低迷
- 消費者の債務残高の高推移
などで不穏とはされていますが、なかなか大きな動きにはなっていないようです。
FIREをして時間があるために、平日はかえってむやみに相場をチェックすることが増えてしまいました。
不毛なことだと頭ではわかっているため、意識して距離感をとりたいところです。
投資の人気化に対する天邪鬼的な感想
- 好調な日本株
- 新NISAの開始
といった追い風により、株式投資が人気化しています。
投資人口の裾野はこの1年で随分と広がったのではないでしょうか。
そんな中で私が最近特に気にしている文言が
「投資をしないことこそ最大のリスク」
です。
Xやマネー雑誌などでこの言葉を目にする機会が多くなりました。
元来私は天邪鬼的な性格なので、こうした光景を見てちょっと引いてしまうところがあります。
私も投資はした方が良いとは考えていますが、それは条件つきです。
- 株式とはそもそもどういう性質のものなのか
- どうして投資をした方がいいのか
- どんなリスクがあるのか
- 自分は暴落に耐えられそうか
こうした問いに根拠をもって自分なりに答えられることが、投資をする大前提だと考えています。
しかしこれらを飛ばして「株式投資バンザイ」となっている(ように見える)人々については「大丈夫かな?」と思わずにいられません。
私の周りでも老若男女問わず、昨年秋ごろから投資を始める人が増えました。
このまま上昇基調が続いて大きな含み損を抱えるようなことにならなければ、狼狽売りして退場するという最悪の事態は避けられると思います。
ですがそう都合よくマーケットが推移するとも思えないのです。
私自身の投資スタンスとしては、今の相場の温度感が続く限り、当面大きくは動かないという方針です。
日本酒:メリハリのある飲み方へ変化
FIREをしてからはっきりと飲酒量が減りました。
ひとえにストレスレベルの低下によるものです。
もともと日本酒が大好きで飲んでいたことはもちろんあります。ですがそれに加えて、酪農家時代には日々のストレスを和らげるために日本酒を飲んでいたという面もありました。
毎晩の晩酌を我慢することなど、頭でした方が良いとはわかっていても、なかなかできませんでしたね。
それがFIREをしてストレスが大きく減ると、毎日お酒を飲まなくても大丈夫になったのです。
健康や睡眠の質、FIRE後の支出を考えて「毎晩の晩酌をやめる」という選択を自らの意思ですることができました。
結果的に日本酒との向き合い方も良くなっています。
今は
- 本当に日本酒が飲みたい時
- 誰かとの会食の時
にだけ日本酒を飲んでいますが、以前よりもひとくちひとくちを丁寧に味わえています。
こうした飲み方を続けていきたいです。
まとめ
2024年5月時点の雑感を脈絡もなく書いてきました。
FIREをして「概ね」心穏やかですが、100%ではありません。
自分の人生・生活は自分一人では完結しておらず、膨大な数の人の人生が自分を取り巻いているからです。
- 周囲の人に何かがあれば
- 周囲の人から何か働きかけがあれば
自分の生活も影響を受けます。そうしたプレイヤー(家族、親戚、友人、知人、地域の人など)が何十人、もしかしたら何百人という規模ぐらいにはなるのでしょうか、実は自分の周辺にいるわけです。
自分でコントロールできる範囲は努めて穏やかに生活し、周囲で起きることにも心を乱されないようしやなかに生きていきたいと考えています。