【儒教】『陽明学 回天の思想』(守屋洋)を読んだ感想・レビュー

雑記
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儒教の一派である陽明学について書かれた本です。

陽明学は「行動すること」に重きを置いた思想で、中国の王陽明が創始者。

読んだ印象として、次のような方に本書はおすすめです。

  • 行動力を身につけたい
  • 知識を学ぶのは好きだが、実行に移すのが苦手
  • 陽明学の思想内容や創始者たる王陽明の生涯を知りたい
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本書を読んだきっかけ・理由

陽明学の存在を知ったのは、歴史系ポッドキャスト番組の「COTEN RADIO」。特に高杉晋作にフォーカスした回で、その思想内容を知ることができ、興味を持ちました。

私が興味を引かれた思想内容とは、

知ることと行うことは同じであり、行動を起こすことが重要である」

というもの。

私自身は、元来いわゆる行動力に難があるタイプです。悪く言えば頭でっかち。

学ぶことや知識を得ることはとても好きですが、得た知識を行動として具現化することを大変に億劫に感じるのです。

現在私が従事している酪農においても、本やネットから様々な知識を得ることは難なくできるのですが、いざ行動に移そうとすると腰が重い。

酪農では実践こそが仕事の核にもかかわらずです。

従前からこれではいけないとは思いつつも、思うだけではそうそう人は変わりません。

そうした問題意識を抱えた中で、行動を重視する学問としての陽明学を知りました。

これは是非学んでみたいとの思いが沸き、本書を読んだという流れです。

大まかな内容

本書の大まかな内容としては、

  • 陽明学は何を志向しているか
  • 陽明学の活かし方
  • 王陽明(創始者)の生涯

です。

陽明学とは何かが書かれているのはもちろんですが、王陽明の生涯が描かれていることでどのような背景から陽明学が生まれたのかも知ることができます。

内容は決して難しくないです。

私のように初めて陽明学に関する本を読むという方でも無理なく読めるでしょう。

印象的だった部分

知ることは行なうことの始めであり、行なうことは知ることの完成である。

上記の文言が本書を読んだ中で、最も深く印象に残った部分です。

「知」と「行」は一体であるという知行合一の内容そのものですね。本書を通じてその概念を理解することができれば、行動を起こすということが如何に重要かがわかります。

知ることに偏り過ぎてなかなか行動を起こせていないと自覚する時に、上記の文言を思い出すことがかなり背中を押してくれるでしょう。

他にも

  • 心即理
  • 到良知
  • 万物一体の仁

といったキーワードは非常に印象的でした。

雑感

陽明学の大枠、陽明学の成り立ちを知るという点で、本書を読めたことに満足しています。

一方で、この本を一読しただけではまだまだ陽明学についての知識は不十分。

陽明学に関する他の本もさらに複数読んでみたいです。

そうすることでようやく朧気ながら陽明学に一歩足を踏み入れられるのではないかと感じています。

私個人の方向性は上記のとおりですが、いずれにせよ

  • 行動力に欠けることに悩んでいる
  • 行動力を身につけたい

と考えている方には一読の価値がある本でしょう。

余談ですが、私は本書を地域の図書館で借りて読みました。本書は2000年の発刊とかなり古かったのですが、図書館で借りたそれは大変に綺麗。私が初めての読者なのだろうかと思うほどです。

私のように行動力の欠如に問題意識がある人々には大変有用な学問だとは思うのですが、まだまだニッチなのかもしれません。

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