【株式投資】知人へのプライベートバンカーの提案内容がよろしくなかった話

株式投資

先日、知人から株式投資に関する軽い相談を受けました。

付き合いのあるメガバンクのPB(プライベートバンカー)から投資の提案を受けたが、よくわからないので私の意見を聞いてみたいとのことでした。私が元金融機関の社員で、かつ株式投資をちょこちょこやっているのをご存知だったためです。

大した知識はないですよと前置きしたうえで、提案資料を見せてもらいました。すると、私が持っている知識の限りではひどい内容だったのでその話を書いてみます。

メガバンクやPBという肩書だけで相手の言うことを信用するのはかなり危険そうだという教訓が得られました。

経緯

ここ最近、事業経営や資産運用を取り巻く環境の中でも、インフレ円安という2つが特に大きなトピックになっています。

私の知人もこの環境変化に困惑し、円資産偏重の自身のポートフォリオに不安を抱いたそうです。資産の目減りなどですね。

そこで付き合いのあるPBに電話で対応を相談したところ、6つほどのファンド(投資信託)を紹介されたとのことです。しかし、カタカナが多用され、良さそうなことしか書かれていない資料を見てもよく分からないとのことで私に話が来たという流れです。

大まかな提案内容

提案されていた全てのファンドを覚えているわけではありませんが、

  1. 米国高配当株に投資するアクティブファンド
  2. オーストラリアの高配当株に投資するアクティブファンド
  3. コモディティに投資するアクティブファンド
  4. 世界のバリュー株に投資するアクティブファンド

などでした。共通していたのは

PBの提案ファンドの共通点
  • 全てアクティブファンド
  • 全て販売時手数料が3.30%
  • 全て信託報酬率が2%超

という点です。敗者のゲームや山崎元さんの影響でインデックス投資への信頼が強い私からすると、驚きの提案内容ばかりでした。

PBがついているぐらいですから相談者はそれなりの資産をお持ちです。そうした人が運用する元本はそれなりの額になります。そこから販売時の手数料だけで3%超をとるのか、と。これはえげつないというのが率直な感想でしたね。

もしも手数料の低いインデックスファンドが1本でも入っていれば、少しはPBやメガバンク系証券の良心を感じられたかもしれません。しかし、実際には全てが高手数料率のアクティブファンドだったということです。

その後

提案内容を見た私から知人への回答は、

  • 私の知識の限りではぼったくりファンドしか提案されていない
  • 顧客たるあなたのことは微塵も考えていないと思われる
  • 東証のETF(S&P500や全世界株)、eMAXISslimの8資産均等、個人向け国債(変動金利)を検討してはどうか

です。

知人は結局、PBからの提案は全て断り、私が紹介したETFなどを検討するとのことでした。

雑感

私が金融機関を退職する間際には「フィデューシャリー・デューティー」という言葉が金融業界でよく言われるようになっていました。顧客本位の業務をしようというものです。

今回の事例は明らかにその真逆でした。本音と建前の違いが如実に表れています。いまだにこんな風なんだなと少々呆れてしまいました。もちろん全ての営業者がそうではないはずですが。

私が金融マンであった当時の印象では、メガバンクや大手生損保といった大企業が業界の流れを作り、地銀信金や中小生損保がそれに追随していくという感じでした。その先鋒が、フィデューシャリー・デューティーが叫ばれるようになった数年後においても、相も変わらず金融機関本位の営業をやっていたということです。

リベ大の「お金の大学」や山崎元さんの本などで、そうした金融機関には近づくなということが指摘されています。YouTubeの普及などからもそうした情報に触れる若年層は増えているでしょう。金融機関の姿勢がこのまま変わらないのであれば、将来的にはより多くの顧客の信用を失い没落していくのではないでしょうか。むしろ早くそうなるべきだとも私自身は感じています。どうでしょうか。

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